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物語研究 第23号
特集:「次の十年へ 今までの問題意識をいかに引き受けるか」
発行:2023年3月31日
編集委員:池田大輔・深澤徹・笹生美貴子・本橋裕美・草場英智
発行所:物語研究会
事務局:西原志保
代表:西原志保
印刷所:サンライズ出版株式会社
定価:1000円
【テーマ論文】次の十年へ今までの問題意識をいかに引き受けるか
武藤那賀子「古典籍が「貴重書」となるとき―玉里文庫本古筆源氏物語を例に」
草場英智「文化的抵抗実践としての『海道記』
―「承久の乱」の記事における〈執筆主体〉の戦略を紐解く」
【自由論文】
藤井貞和「物語/和歌を支える文法の構築―表記と〈表記以前〉」
湯淺幸代「妊婦の自死―平安期の物語を中心に―」
張培華「『源氏物語』「末摘花」意象考」
増田高士「『源氏物語』「手習」巻の「夕霧」巻引用
―〈記憶=テクスト〉としての夕霧物語―」
越野優子「『源氏物語』(国冬本)匂宮巻と『雲隠六帖』雲隠巻
―その傍流的存在性がもつ意味について―」
西原志保「川端康成『水晶幻想』と松浦理英子『犬身』
―生殖と西洋志向/ナショナリズム」
【その他】*研究余滴
上原作和「ある紫式部伝・第三稿―日記の成立過程と読者圏、道長妾問題の現在」
【書評】
手塚翔斗「深澤徹著『日本古典文学は、如何にして〈古典〉たりうるか?
―リベラル・アーツの可能性に向けて―』」
【彙報】
【テーマシンポジウム】*〈外部/内部〉の思考を、〈内/外〉化する―〈もの〉からの視点を内在化するために―
高木信・富澤萌未・草場英智「趣意文」
園山千里「「外」から見えてくるもの
―海外での日本学研究から『大鏡』にみられるエコクリティシズムまで―」
ローレン・ウォーラー「ものが語らなくなった時
―文学作品における「もの」の有用性・指示性を配慮する」
ダリン・テネフ「一匹の猫の理論的使命」
【ミニシンポジウム】*ポスト・ヒューマンの物語と動物表象
西原志保「趣意文」
江口真規「アニマル・スタディーズと文学研究―表象と実践のはざまで―」
富澤萌未「「童」への名付け、「犬」への名付け」
吉良佳奈江「犬とベトナムをつなぐ加害意識」