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物語研究 11

特集:〈見えないこと〉の物語学

発行:2011年3月31日

編集委員:池田大輔・助川幸逸郎・鈴木泰恵

発行所:物語研究会

事務局:松岡智之

代表:松岡智之

印刷所:株式会社三響社

定価:1000円


年間テーマ「〈見えないこと〉の物語学」


【テーマシンポジウム】「〈見えないこと〉の物語学」

勝亦志織「〈見えない〉ヒロイン今上帝女一の宮の可視化が物語るもの―宝塚歌劇 源氏物語千年紀頌『夢の浮橋』をめぐって―」

楠秀樹「シンボルに作用する力、シンボルという力―社会学的な哲学と芸術への観点とは―」

田代真「映画・演劇・文学を横断する〈見えないこと〉の物語学―二〇一〇年度大会報告「映画テクストにおける見えないこと」―」


【テーマ論文】

橋本ゆかり「浮舟物語と〈見えないこと〉―〈絵〉と〈人形〉と〈長恨歌〉から―」

高木信「見えない「桜」への生成変化、あるいはテクストの亡霊―多声法的カタリによる〈忠度の物語〉の脱時空間化―」

助川幸逸郎「「読み」という聖域―バブル経済期のモノケン・イデオロギー」


【自由論文】

畑恵里子「『落窪物語』の求婚歌―「いみじき色好み」から「御かどの御むすめ給ふともよも侍らじ」へ―」

北川真理「『源氏物語』の文末表現―「書く・書きたまふ」と「書きたり・書きたまへり」の比較を中心として―」

佐藤瞳「『源氏物語』「野分」巻の垣間見と「藤袴」巻の恋」

吉村研一「光源氏と柏木の密通における罪意識の語り分け―「おそろし」と「おほけなし」の果たした役割―」

笹生美貴子「浮舟物語における「母」―菟原処女伝説より生成される母の救済―」

堀江マサ子「浮舟物語の食―食の位相にひき据えられる女君―」

縄手聖子「鹿角の蛇―神話的イメージの継承と創造―」


【書評】

猪股ときわ「渡部泰明著『和歌とは何か』」

助川幸逸郎「大塚ひかり全訳『源氏物語4』」

松岡智之「圷美奈子著『王朝文学論―古典作品の新しい解釈―』」

三角洋一「小峯和明著『中世法会文芸論』」

野村典彦「石井正己著『『遠野物語』を読み解く』」


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