特集:「インターセクショナリティ(交差性)」
発行:2025年3月31日
編集委員:西原志保・井野葉子・内田裕太・高木信・布村浩一・本橋裕美
発行所:物語研究会
事務局:武藤那賀子
代表:武藤那賀子
印刷所:東誠社
定価:1000円
【テーマシンポジウム】*古典文学における「インターセクショナリティ(交差性)」
内田裕太・石垣佳奈子・深沢徹「趣意文」
斉藤昭子「異性愛物語における醜貌と「女」―末摘花のインターセクショナリティと機能」
池田大輔「近世源氏錦絵のアイデンティティ―三枚続「源氏物語朝皃ノ巻」の〈挑戦〉と〈読み〉―」
【テーマ論文】インターセクショナリティ(交差性)
草場英智「インターセクショナリティから読み解く玉鬘巻―糾える縄のような複雑な生の一端を掴むために―」
【ミニシンポジウム】*漢詩文を典拠とした翻案――『史記』から現代まで――
武藤那賀子「『古今和歌集』の「仮名序」「真名序」が翻案したもの/しなかったもの」
布村浩一「〈成長〉する漢故事――句題詩の本文の描写を例として」
笹生美貴子「漢訳された物語と和歌―日本語と中国語の言語構造・漢籍引用部分の訳出の特徴について―」
村松弘一「「徐福伝説」の来た道~秦徐福碑をめぐって」
【自由論文】
大貫正皓「「とよかげ」の読者と増益」
坂本史帆「『源氏物語』六条御息所の弔問の文再考──「けしきばめる」菊の文付枝から」
福里将平「『在明の別』の侍従」
中川智寛「禁止と教唆――谷崎潤一郎「青塚氏の話」論――」
【その他】*研究余滴
上原作和「望月の歌と紫式部 続貂」
【書評】
横溝博「伊藤禎子著『円環の文学――古典×三島由紀夫を「読む」』」
【彙報】