家電 廃棄 リサイクル について
(家電廃棄リサイクル)
1)廃棄処分の流れ
ユーザー>回収業者>メーカーリサイクル工場>生産工場・金属リサイクル工場>シュレッダーダストは産業廃棄物処理場へ
2)家電廃棄業者(回収) a.リサイクル家電 電器店・電気工事業者・リサイクル店・再生材流通業者 b.小型家電 市・リサイクル店・再生材流通業者・宅配便c.一般家電 市又は委託業者(大型ごみ)・リサイクル店・再生材流通業者 d.産業電化製品 産廃収集運搬業者・リサイクル店・再生材流通業
*大量の廃棄家電の露天放置は環境汚染につながる恐れがありますので気をつけましょう。
ダストの中の有害物質が雨水に混じって排水路>河川に流れ込む恐れがあります。正しい方法で、専門業者に引き渡し適正処分をすることが肝要です。
3)不法投棄罰則
回収業者のみならず排出者も責任を問われます。最近は各市とも環境パトロールの徹底により、不法投棄物のシリアルナンバーから排出者を特定し、改善命令およびイエローカード発行(次やれば行政処分または刑事告訴)をするなど厳しい対応をしています。お気をつけください。
4)家電(テレビ・冷蔵庫」ほか)リサイクル 再資源処理工程
家電リサイクル法の対象品目は、指定取引所を通じた回収⇒再商品化施設への搬入⇒手解体工程(モーター、コンプレッサー、その他金属部品類、プラスチック部品類、フロン等の回収)⇒本体の破砕・選別工程⇒再資源化物(金属類、プラスチック類等)の回収と再資源化、といった流れで再商品化される。各工程の概要は以下の通りである。
○手解体工程
手作業による解体と部品の材質表示等にもとづく部品の分別、モーター、コンプレッサー等の大型部品の回収、冷媒用フロンガスの回収(冷蔵庫、冷凍庫、エアコン)
○破砕・選別工程
材料の分別(磁力選別、風力選別等)、断熱材からのフロンガスの回収・破壊(冷蔵庫、冷凍庫)
○再資源化工程
金属類、ガラスのリサイクル
プラスチックのリサイクル(マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクル)
以上の工程で、回収・分離された素材・材料は、処理業者に引き渡されて、様々な方法で再資源化又は処理されている。図3にその主なルートを示す。金属類は、金属精錬業者によって回収され、冷媒用フロンはフロン破壊業者によって高温破壊される。
*冷蔵庫リサイクルのポイント
■ボディに使われる多量の鉄をはじめ、銅やアルミなど、冷蔵庫には全体の重さの約6割を占める金属が使われています。これらの素材を正確に分別し、高効率・高純度で取り出すことが重要です。
■金属の次に多いのがプラスチック素材。断熱材に使われるウレタンフォームには、発泡加工時に使用されるフロンガスが含まれています。これもしっかり回収し、密封したまま専用の処理工場で無害化されます。
■フロンガスを抜いたあとのウレタンフォームは、従来 廃棄物として処分されていましたが、固形燃料(RPF)化することにより、有効活用されています。
*テレビリサイクル率89%
当社に限らず、全国の家電メーカー、家電リサイクル工場が努力を重ねていることにより、法律で定められたリサイクル率を大きく上回っています。
プラズマ・液晶テレビ 法定リサイクル率:50%以上 (平成27年3月末まで)
【お客様からの多い質問】
家電リサイクル事業の収益はリサイクル料金と再生材料の販売で成り立つ。パナソニックの同事業の売上高のうちリサイクル料金が占める比率は5割。ただ政府によるリサイクル料金引き下げの動きが強まるなかで今後は再生材料の付加価値をいかに高めるかが問われている。 より低コストで材料をつくるだけでなく、家電を手がける事業部と連携し、再生材料を使える部品の種類を増やす取り組みも進めている。付加価値の高い材料を供給することが収益を増やし、結果的に消費者にとっての料金負担の軽減にもつながる。同社は今後、事業に占める再生材料の売上高比率を現在の5割から6割に高める方針だ。
7)産業廃棄物としての電化製品廃棄
家電リサイクル法対象品品番をのぞく事業用の電化製品は産業廃棄物とみなす。処分種目は金属くず、廃プラ、ガラス類の混合として扱うのが一般的。