イノベーション【innovation】-其の四-

投稿日: Sep 30, 2012 9:1:39 AM

忍者も、戦国期が終わり、江戸時代/泰平の世の中になると、元来の海兵隊的機能から、テロリスト機能へと変貌したといわれています。常日頃は一般市民として暮らし、いざ案件が発生する

と、其の本性を発揮し、目的を果たし、また社会に戻ったのでしょうか。其の礎を作ったのが柳生新陰流創始者であり、晩年には無刀流をあみ出した柳生石舟斎といわれています。徳川家からの指南役要請をあえて断り、宗矩を推挙し、自身は奈良にとどまり、柳生家の永続的発展のための思案をしたのです。そのうちのひとつが、裏柳生の確立にあったといわれています。其の特徴は、柳生家ならびに同盟家の政治的障害の排除が当初は目的とされたということです。それゆえに、従来の忍者にはない殺戮手段をもち、山里からおりて町に所謂”草”として根付き、昼はたとえば鳶職人としてはたらき、一杯付き合った後、夜は修行を積むという厳しい生活で、当然、情報漏れを防ぐため、また若いうちの死亡率が高いため、一部をのぞき現役時代の結婚はご法度とされていたそうです。アウトロー組織であるがゆえに、文献にはまったく記録はなく、伝説の組織であります。当然、現役引退も早く、多くは20代で、決定的故障をした時点で引退勧告を受け一部の管理職候補をのぞいて、そのまま町に住みつき、棟梁・親方として生涯を終えたとのこと。