レスキューシール(reduce)

投稿日: Mar 02, 2016 7:49:58 PM

壱番屋は問題発覚から1カ月余りたった22日、ダイコーに残っていた冷凍カツやパン粉を回収した。今後の廃棄委託の際には(1)包装から出し、生ごみと混ぜる(2)できない場合は最終処理まで社員が立ち会い目で確認する、といった再発防止策を取る。 横流しは約60品目で確認され、冷凍食品ニチレイやみそのマルコメも壱番屋と似た対策を公表した。 「食品メーカーは従来、処理費を抑えることに熱心でどう処理されるかに無関心過ぎた」。西日本の産廃処理業者はそう話す。環境省も再発防止策の検討に入った。処理の監視を強化したり、転売できない形で廃棄にまわすよう排出業者に要請したりする。より根本的な対策として廃棄量を減らすことも要請する構え。国内の事業者から出る食品廃棄物は、農水省によると13年度時点で1927万トン。08年より17%少ないが、さらに減らすことをめざす。

賞味期限や消費期限が近い値引き商品に「フードレスキュー」のシールをはり「捨てられる前に買って」と勧める。そんな取り組みの第1弾が今月、大手スーパー、イオンの葛西店(東京都江戸川区)であった。 シールをつくり、東京都などと催しを呼びかけた博報堂の担当者は「お得なだけでなく社会貢献につながると訴えたい」と話す。