石の上にも5年!

投稿日: Jun 15, 2011 7:23:9 PM

始末と吝い(しまつとしわい)

一代で8万両を超える資産を築いた初代中井源左衛門は、始末と吝いの違いをわきまえていないと普通の金持にはなれないという。両者は、支出や消費に対する姿勢の違いを意味している。始末とは、モノを消費しても、その本来の効用を消費し尽くすことによって、真にモノを活かして使うような姿勢である。吝いは、目先の欲得にとらわれて、本来必要な支出や消費までも厭う守銭奴の態度のことである。

先達はよくいったもので、どんな商売も5年はやらないと習得できないし、見極めもできないし、地についた収益構造は作れないようです。

上文でいう本来の効用を消費し尽くすというのも、動産償却期間である5年がめやすかと思います。無凝自在に専一に打ち込んで、おおよそ5年で初年度売上の倍強(年率+20%UP)までいくというのが普通の商売人の目安のようです。

かたや大企業や投資業の世界では全く違った動きが常態化していました。

上場小売業の一部には、株主対策もあるのでしょうが、新店をオープンして5年目をピークに売上が下落し、それを補うように次の店を立ち上げるという繰り返しを

やっていました。まちづくり法改正により出店規制が厳しくなった今見直しを迫られるでしょうが・・・・・・

ひどいのはなんといっても金や為替の先物、さらには金利を組み合わせたファンドの詐欺あるいはまがい商法です。

出資金を10億以上集めといて実際には運用していなかったという事件が多々見受けられますが、

為替にせよ金属にせよ穀物にせよ株にせよ短期では予測不能で、中長期でも専門家は最低2パターンの見解を慎重に発表する位ですから、

元本保証を信用する方にも問題大だとおもいます。

われわれ貧乏商人の駆け出しは、古き鎌倉期先達の教えに従い、コツコツと前へ進むのみであります。