NHK ドキュメンタリー 「シベリア抑留」を見て考えたこと

投稿日: Aug 09, 2010 9:49:37 AM

8/8夜に放送された戦争の実像検証シリーズ「シベリア抑留」は大いに考えさせられる内容でした。

生きるために友を売り、「民主化」を学び、やっとの思いで帰国しても、赤人として社会から疎外されるというなんとも恐ろしい地獄絵図をみているような

気分にさせられました。

ただ、画面にでてきた生き証人の老人は、あまり感情的には語らず、淡々と当時を思い出しながら実録調で話を紡いでいたのがさわやかでした。

我思うに、彼らは20代の多感な時期に、人間の本質を悟り、ベースが悲観主義・懐疑主義で、すぐに切り替えていくという行動原理で今日まで

まさに生き抜いてきた人たちのようです。

いままさに我々が学ぶべきは、どんな状況になろうとも、先例に縛られることなく、しかも常に地獄を想定しながら、目的達成のための新しい考え方、

行動を繰り返し生み出していくことではないでしょうか。瀬島龍三氏が商社を発展させ、日本国を発展させた原点を垣間見た気がしました。