エコ度に応じて付加される新自動車税について

投稿日: Mar 08, 2016 8:48:18 PM

自動車は私たちのくらしに欠かせないが、排ガスや交通事故などで社会に負荷をかけている側面もある。経済学者の故宇沢弘文さんが「自動車の社会的費用」と呼んだこのコストを、税でどう分かち合うかという視点が必要だ。 日本と同様、自動車産業が経済の柱となっているドイツでは、燃料も含めた自動車関係の税の負担額が日本より高い。だが、税収を都市部での路面電車の整備などに充て、「渋滞が減り、自動車を使う人にとっても快適」(関西大の宇都宮浄人教授)な街づくりに生かしてきた。ドイツ国内での自動車販売も堅調だ。日本も従来の枠組みにとらわれない税制のあり方を議論すべき時に来ている。