日本でも鋼材>スクラップ在庫調整?

投稿日: Mar 04, 2016 7:58:56 PM

メーカー各社の減産で市中在庫も減少傾向にある。だが海外市場の影響を受けやすい鋼板類などは先安観が消えず「減産分以上に荷動きが鈍い」(東京製鉄)。同社は今回の追加値下げ後も生産調整を中心とした市況対策を続ける。ただトヨタ自動車が部品メーカーに支給する4~9月期の鋼材価格が2期連続の引き下げとなるなど、鉄鋼全般に軟調な展開が続く。問屋などが売買する一般流通(店売り)市場でも値下げ販売が増える可能性がある。国内の消費・設備投資動向(住宅・機械・自動車等)が上向き、中国の在庫調整に一定のめどがつくまではスクラップ材価格は底這いが続くというのが通説となっている。