みなさんこんにちは!アフリカ地域専攻2年の坂口叶夢と申します!今回の活動報告では、「Young Africa Connect 2025」というイベントにアフリカ地域専攻の有志の学生とともに参加した様子をお伝えしようと思います(写真1)。初開催ということで最後まで手探り状態でしたが、素敵な出会いもたくさんある最高のイベントになりました!楽しみながら読んでいただければ幸いです。
写真1: Young Africa Connectイベントフライヤー
このイベントは、アフリカに興味関心をもつ若者を対象に、さまざまな企画を通してアフリカについての理解を深めてもらうことを目的としたものです。複数の大学が参加するポスターセッションとラウンドテーブル、ファッションショーやトークセッション、バザーなど企画が盛りだくさんでした。今年は9回目のTICAD(8/20〜8/22)が横浜で開催され、TICAD9の余韻が冷めやらぬ中、8月24日にJICA横浜にて記念すべき第1回のYoung Africa Connectが幕を開けたのです...!
【開催概要】
主催:Young Africa Connect実行委員会
協力:学生団体Femme Café
開催日:2025年8月24日(日)
開催場所:JICA横浜
企画内容:
ポスターセッション
ショートピッチ
ファッションショー
ラウンドテーブル
バザー・ワークショップ
トークセッション
【参加メンバー】
坂口叶夢(代表)・アフリカ地域専攻2年
佐々木寛太・アフリカ地域専攻2年
篠原まりか・アフリカ地域専攻2年
池田優(副代表)・アフリカ地域専攻1年
奥谷怜・アフリカ地域専攻1年
開米沙妃(副代表)・アフリカ地域専攻1年
私たちが東京外国語大学アフリカ地域専攻のチームとしてメインで関わったのは、この2つの企画でした。アフリカにまつわるゼミやサークルに所属する大学生(一部高校生もポスター発表をしていました!)が、それぞれの研究発表や活動報告を行いました。私たちは定期的に行うイベントや留学生との交流、学生団体Femme Caféの活動について発表することにしました (写真2) 。
写真2-1: アフリカ地域専攻の学生として学んでいることや活動していることの概要について。外語祭では、毎年1年生は料理店にてアフリカ料理店を出店し、2年生はアフリカにまつわる劇を披露します。(語劇)2024年度はセネガル料理のマフェと東アフリカで食べられるマンダジを提供しました。劇では全編スワヒリ語で哲学的な問いを含んだ「Nikama mapenzi」という劇を披露しました。
写真2-2: 私たちアフリカ地域専攻の学生とアフリカからの留学生との交流の様子。アフリカ関連のイベントやASCセミナー、授業で一緒に学びます。学内でランチをともにしたり、休日に出かけたり良い友人関係を築いています。
写真2-3: 東京外国語大学でルワンダのおいしいコーヒーを通してアフリカと日本をつなぐ活動をしている学生団体Femme Cafeの概要です。
写真2-4: 留学生の二人への一問一答形式のアンケート(その1)。どんな人が東京外国語大学に留学にくるのか、また故郷での暮らしはどのようであったか想像するヒントになるかもしれません。
写真2-5: 留学生の二人への一問一答形式のアンケート(その2)。どんな人が東京外国語大学に留学にくるのか、また故郷での暮らしはどのようであったか想像するヒントになるかもしれません。
呼び込みのためショートピッチでは私たちの活動についてステージ上で紹介し 、ブースには過去に東京外国語大学とご縁があった方、武内先生とお仕事をされた方、東京外国語大学への進学を希望する方など様々な方がいらして私たちの活動に興味を持ってくださいました(写真3)。他大学の展示を見て交流をすることができました。
写真3: ショートピッチの様子
夏休み期間に開始し、どのような発表をするのが良いかわからず大慌てで準備して当日まで手探り状態でしたがたくさんの方にお話を聞いてもらえてよかったです!作成の手助けをしてくださった現代アフリカ地域研究センターの皆様、学生団体Femme Caféの皆様、留学生の2人、本当にありがとうございました。
南スーダンやルワンダのデザイナーが手がけた衣装を纏ったプロのモデルのランウェイを見ました (写真4) 。
写真4: 満員の会場で最高のステージを見せていただきました!
ファッションとして素敵に落とし込んだ衣装をきれいなモデルさんたちが着こなし、魅せる様は圧巻でした!!このイベントの実行委員長である菅生零王さんは長年「Tokyo Africa Collection」を開催されているそうで(注)、そちらにも足を運んでみたいと思いました。
注: 「Tokyo Africa Collection」のInstagramアカウント
URL: https://www.instagram.com/tokyo_africa_collection/
各大学から1名登壇し、アフリカ出身の学生と議論をするという企画でした。東京外国語大学からは、私(坂口)が代表として登壇し、「あなたは何を幸せと感じる?ー日本とアフリカの若者の視点」というテーマで、モザンビーク出身の院生、麗澤大学の学生、麗澤高校の学生とトークしました。
それぞれ年齢も立場も出身地の社会状況も異なりますが、「何を生きがいとするか?」という問いに対しては社会的交流をすること、「年を取ることは良いことか?」という問いに対しては、老いを経験や知識、チャレンジへの機会が増えることとしてポジティブに捉えているという回答で一致しました。
後者に関しては、それぞれが若さゆえに解決できないことに対するもどかしさを経験しているからこその回答になったように思います。日本とアフリカの状況が違うから、年齢が違うからきっと価値観も合わないだろうと決めつけず、生き方という深いテーマについて語り合うことも大切だと感じました。
ポスターセッションやショートピッチの合間に各団体のグッズ販売、ウガンダの元少女兵がつくったペーパービーズを使用したアクセサリー作りやアフリカ各国の国旗のタトゥーシール体験を楽しみました。私はケニアの手拭いと、ハイビスカスティーの素、シエラレオネの支援団体のイヤリングを購入しました(写真5)。
写真:筆者が購入した品々
様々なテーマで有識者の方のお話を聞きました。特にエンタメやアパレルの領域からアフリカを語るということが新鮮に感じました。
AfriCampusのラウンドテーブルのセッションでは、2050年のアフリカと日本の関係性をテーマにオープンディスカッションが行われました。未来のアフリカを語る文脈で日本を絡めて考えたことが無かったので、新たな視点を得られて良い経験となりました。また、会場には大勢の高校生がおり、掲示ポスターについて熱心に質問している姿を見て、アフリカについて若い世代が意見交換することができたこのイベントはとても有意義なものだったと感じました。〈2年篠原まりか〉
今回、ポスターセッションの準備や発表を通して自分たちの活動について振り返ることができました。改めて、私たち外大アフリカ地域専攻の学生はアフリカからの留学生との関わりのなかでたくさんの学びの機会を得ているなと感じました。せっかく身近にアフリカで生まれ、学んできた学生がいて同じ場で生活して学んでいるという貴重な環境にいるので、お互いに影響を与えながら関わっていきたいです。ビジネスやエンタメなど、私たち外語大生が直接扱うことが少ないテーマからアフリカを捉えるという視点はとても新鮮でした。また、アフリカについて興味があったり研究したりしている学生と交流したことで、まだ興味や知識がない人たちに向けてどんどん発信していく若者の力が必要だと感じました。〈2年坂口叶夢〉
写真6: 東京外大からの参加メンバーの集合写真
最終更新:2025年10月30日