No.23 一人一台端末

はじめに

※このページは、学校で使用されているネットワーク関係の情報について掲載しています。一般的な情報を主としていますが、問題点と考えられる点も記述しております。ご了承ください。

導入にあたって

一人一台端末は、いわゆるGIGAスクール構想によって検討され、新型コロナウイルスの感染拡大から一気に導入が進みました。学校で使用される学習者用端末は、県、市町村によって異なり、ipad、chromebook、windowsなどの多様な端末が使用されているものと思われます。

導入にあたっては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を使用できることが周知され、これを使用してリースしたケースが多いとされています。もちろん、個人購入を選択したケースもあります。 

端末スペック等

文科省はあらかじめ推奨スペックを示しており、スペック上必須な機能は無線LANとタッチパネルです。物理キーボード使用(標準かケース付属かは別として)も必須でしょう。

データ管理とネットワーク

端末そのもののストレージはそこまで大きくありません。したがってクラウド上にデータを保存することが通常になります。この際、メインとなるのはgoogle workspaceのストレージであることがほとんどではないかと思われます。ただし、これについては各都道府県で無線LANによるネットワーク構成が異なると思います。もしかすると無線LANで

教育界の要望

教育界は30~35人学級を導入するよう求めています。それはきめ細かい指導を生徒一人ひとりに行うためには、少なくともOECD平均と同等にする必要があるとの主張です。それは結果的に学校現場の労働環境を改善する方向に進めることができます。しかし財務省は、少人数にすることによる効果に対して疑義を呈しており、教職員定数を増やすことに否定的な意見です。結果、文科省も定数を増やすことによる予算増よりも少なくて済む方法論を模索した結果、「審議のまとめ」のような意見を出していると見てよいでしょう。

確かに少子化によって児童生徒の人数が減っていることは事実で、それに伴って教職員定数が減少することは避けられないとも言えます。しかし、日本型の優れた教育システムを維持したまま、新たな教育内容を加えて推進するためには、それに見合った職員数がいなければなりません。

こうした要望が教育界から出ていることは紛れもない事実です。もちろん、教職員組合だけでなく、校長協会からも同様の意見が出されています。「ゆとりある教育を求め全国の教育条件を調べる会」山崎洋介先生が主張している「乗ずる数(←これは義務教育標準法)」「除する数」を改正し基礎定数を増やすべきであるというのは、予算が流動的な加配措置ではなく、安定的な学校運営のために重要な主張と言えます。