Monzo(モンゾ)

Monzo(モンゾ)とは、特定の周波数比を構築する素数で表すものである。また、純正音程の記譜法の1つである。より単純な素数音程を単位として、「合成した」音程の直接的な表現方法である。Monzoは基本的に|a b c d e f ... >の形で記譜される。a b c ...の欄には、2, 3, 5, 7, 11, 13...の素数が代表して入る。素数のリミット(prime limit)になるまで、音程を因数分解する。

MonzoはValと対を成すものとして考えることができる。

たとえば、15/8という音程は、5*3の分子をもつと考えられる。そして2*2*2が分母と考えられる。これは簡潔に、2^(-3) * 3^1 * 5^1と表現でき、それは正確に15/8と同等である。私たちは各素数の指数でMonzoを構築する。すなわち、| -3 1 1>というように書く。

MonzoはValのうえで純正音程の「マップ(maps)」を示すため、大切である。このマッピングはValとMonzoの2つで表現される。たとえば<12 19 28 | -4 4 -1>というふうに。このマッピングは極端に簡単に計算することができる。そのラインの隣り合った位置のそれぞれの要素をシンプルに掛けあわせ、そしてその結果を加える。これは下のように説明される。

<12 19 28|-4 4 -1>

(12 * -4) + (19 * 4) + (28 * 1) = 0

これはすなわち、<12 19 28 | valは12音チューニングの特徴的のあるval(patent val)であり、| -4 4 -1>(2^(-4) * 3^4 * 5^(-1)=81/80)は81/80、またはSyntonic Commaである。実際、<12 19 28|-4 4 -1>は私達に81/80が12音チューニング(12Equal)の0ステップにマッピングされることを示す(通称tempering out。81/80のコンマが周波数比0とみなされていることを示している)。そしてそれは私達に12音チューニングがMeantone Temperamentであることを教えている。西洋音楽のほとんどはこのように示せるという事実は、注目に値する。とりわけ、12音チューニングまたは12音ウェルテンペラメントで作曲された西洋音楽は、次の方程式の可能性がある。

In general: <a b c|d e f> = ad + be + cf

https://en.xen.wiki/w/monzos