9EDO(9平均律)

筆者が翻訳したXenharmonic wikiの9平均律も参照のこと

https://en.xen.wiki/w/9%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%BE%8B

9平均律の特徴とは、((2))//9(9平均律の2step目)がほぼ完璧な7/6の、そして((4))//9が15//11の純正音程にとても近くなることと、ガムランのpelogは、9平均律に近い構造になっている、ということである。

インドネシアのガムラン音楽における調律の一種である、「pelog」について、次のような記述がある。

「7音pelog」システムについて議論した結果、同距離という結論に至った。たとえば、基本の音階に含まれる2つの長音程の間に、1音を挿入することによって同距離になる。ⅢとⅣの間の挿入は、「Sumedang」、「panangis」、「wailing tone」などと呼ばれ、一方ⅦとⅠ’の間の挿入は、「pamiring」、「diviating tones」と呼ばれる。

・・・・・・略

この挿入による長音程の分割は、9音音階を生成するのである[Kunst, 2013, pp.5-53]。

このpelogに関して、小泉文夫は9つに分割するのが基本であると述べているが、Kunstは7音と2音の挿入だとしている。小泉文夫のpelogの論述に関しては、ガムランを参照のこと。

興味深い音程は、((2))//9である。これはほぼ完璧な7/6の純正音程である。また、11リミットまで考慮したとき、((4))//9が15//11にとても近い。

Kunst, Jaap., 2013, Music in Java: its history, its theory and its technique, Ⅰ, Springer.

Stephen Weigel, Genesis, Gamelan, And Birth (9 - EDO), https://soundcloud.com/overtoneshock/gamelan-genesis-and-birth-9-edo