Method of Subtracting and Adding Thirds(三分損益法)

弦の長さを1/3短くする(元の2/3)にすることで、完全5度高い周波数比3/2の高さの音が得られる。逆に3/1を加えると、完全4度の響きになる。これの組み合わせで音階を得る方法のこと。

これと同じ考え方で作られた音階は多く存在し、Pythagorean TuningMajor Pentatonic Scale(ヨナ抜き5音音階)などが存在する。

Cを主音に積み重ねていくと、CDEF#GACとなる。これはCリディアン旋法を意味している。ちなみにGを主音にすればG major scaleになる。(小方厚, 2018, 『音律と音階の科学―ドレミ・・・はどのようにして生まれたかー新装版』, 講談社., p50-51)

FはCを完全5度下に下げると出てくる。このFとCからの5音のCDEFGAによる6音音階は、11世紀の「聖ヨハネ賛歌」で使われており、これが現在のドレミの起源で、元祖『ドレミの歌』である。11世紀当初はこの6音階が普通だった。(小方厚, 2018, 『音律と音階の科学―ドレミ・・・はどのようにして生まれたかー新装版』, 講談社., p57)