Limit(リミット)

微分音において、Limitは3種類ある。p-limit (prime-limit)とHarmonic limit、そしてodd-limitである。ただし、Harmonic limitはp-limitと同義である。

出現する周波数比の最大素数がpの時、p-limitと呼ぶ。詳細は本ページと別ページを参照していただきたい。

日本語の資料で微分音についてlimitで述べられるとき、多くの場合はp-limitのことである。

ただし英語の場合、odd-limitについて述べられる時がある。その場合は、5-odd limitというような言い方になる。

純正調について議論するとき、日本語ではp-limit純正調と呼ばれることが多い。たとえば4/3、5/4、6/5、3/2といった周波数比の調律(一般的なドレミファソラシド)は、構成する最小の素数が5のため(6は3*2で表される)、5リミットの純正調と呼ばれる。

Comma」は歴史的な調律で生じる純正音程との差、またはp-limitの音楽の純正音程との差を示すものであり、それ以外の純正音程との差を述べるときは、一般的に「Error」・エラーという言い方をすることが多い。

[『COMMA』, Tonalsoft encyclopedia of microtonal music theory, http://www.tonalsoft.com/enc/c/comma.aspx(最終確認日:2015年9月22日).]

[『Comma』, Xenharmonic wiki, http://en.xen.wiki/w/Comma(最終確認日:2018年10月6日).]

[『ERROR』, Tonalsoft encyclopedia of microtonal music theory, http://www.tonalsoft.com/enc/e/error.aspx(最終確認日:2015年9月22日).]