21EDO(21平均律)

筆者が翻訳したXenharmonic wikiの21平均律のページも参照のこと

https://en.xen.wiki/w/21%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%BE%8B

21平均律の特徴とは次のようにまとめられるだろう。7/4・((17))//21stepがわずか2.6セントのずれしかないため非常に協和する。一方で純正短3度・純正長3度・純正完全4度・純正完全5度には特筆するほど離れてもいなく、近くもない。しかし、長3度は12平均律と一致する。

この表を見ると、7/4・((17))//21がわずか2.6セントのずれしかないのが興味深い。

音程表を見ると、21平均律の長3度は12平均律と一致するものの、完全5度は多少フラットされている。一桁のセントのズレで収まる小さい純正音程が比較的多く、8/7・((4))、13/11・((5))、11/9・((6))、13/10・((8))、13/9・((11))、7/4・((17))、15/8・((19))が非常にきれいである。特にブルースで使われる第7倍音・7/4との差はわずか2.60セントであることは興味深い。これに関して、Xenharmonic Allianceも7/4の音程は他の平均律よりも近いとしている[『21EDO』, Xenharmonic wiki, https://en.xen.wiki/w/21edo(最終確認日:2018年10月6日).]。一方で、純正短3度・純正長3度・純正完全4度・純正完全5度には特筆するほど離れてもいなく、近くもない。400セント・12平均律の長3度ごとに階層を作ることがこれらの表から読み取れるため、12平均律のシステムと似たことが行えるように思える。しかしEasley Blackwoodは、21平均律では400セントを2つのパートに分割することができないため、12平均律の音階のようには聞こえないとしている[Blackwood, 1994, p.2]。