7EDO(7平均律)

筆者が翻訳したXenharmonic wikiの7平均律も参照のこと

https://en.xen.wiki/w/7%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%BE%8B

7平均律の特徴とは、12平均律類の短3度・長3度・完全4度・完全5度・減5度に近い響きは発生せず、逆に((6))//7(7平均律における6step)において、29倍音に近い音が発生することである。7平均律の響きは、アフリカやインドの音楽に近い。また、William A. Setharesは、タイの音楽がほぼ7平均律になると述べている[Sethares, 2013, p.303]。

アフリカとインドの音楽に類似した響きがあり、特にインドの「three-sruti interval」とは聞き間違えるほど近い。((6))//7が29倍音とほぼ同じ周波数比であり、心地よい音色を生み出す。そしてタイのシロフォンやウガンダの一部のシロフォンもまた、ほぼ7平均律の計算がなされている[『7EDO』, Xenharmonic wiki, https://en.xen.wiki/w/7edo(最終確認日:2015年9月22日).]。

split-notesのknowsurは14平均律の中で2つの7平均律を行き来することにより、等間隔のモードチェンジを試みており、また初音ミクを使用した7平均律の楽曲も作成している[split-notes, 『NANA WODORI, by knowsur』, http://split-notes.com/004/(最終確認日:2015年9月22日).]。

この表からわかることは、短3度・長3度・完全4度・完全5度・減5度という12平均律類で有名な音程に近似するセント値が無いということである。また、それ以外の12平均律類で発生する音程に近い、単純な純正音程もない。それゆえ逆に、29倍音のセント値がとても近いことに驚かされる。

Sethares, William., 2013, Tuning, Timbre, Spectrum, Scale, Springer.

また、William Lynchは7平均律と14平均律の独自音楽理論を提唱している。