微分音の鳴らし方・再生法

微分音ってどうやって鳴らすの?

という根本的疑問に答えるページ。

微分音の鳴らし方、再生法をまとめています。

本ページの目的

MIDI Associationでも述べられているように、音楽制作の過程でデフォルトチューニング以外の調律システムを選ぶ際、必然的に、ハードウェアやソフトウェア楽器の再調律に必要な様々な種類の調律テーブル、MIDI SYSEX、スクリプトなどを含む、様々な種類の一般的なマイクロチューニングフォーマットを扱うことの複雑さに直面することになる。現在、電子楽器のイントネーションを変更するための普遍的な方法は存在しないため、仮想楽器やハードウェア楽器のアンサンブルを単一のイントネーションシステム、ましてや動的なイントネーション環境にマイクロチューニングする作業は、微分音分野に初めて参加する人にとっては、大変な作業になる。

微分音を鳴らす方法についてまとめる。

海外での同内容の参考サイト

Microtuning - A reasonably simple guide:http://merkabamusic.com/temple-of-dance/microtuning-a-reasonably-simple-guide/

MICROTUNING AND ALTERNATIVE INTONATION SYSTEMS:https://www.midi.org/articles/microtuning-and-alternative-intonation-systems

なお、上記サイトでも述べられているように、2/1の周波数比でリピートすることを前提とした調律には弱い

ブラウザアプリケーションを使用する

ブラウザのアプリケーションで微分音を生成できるものがある。そのため特殊なソフトのインストールは一切不要。

Trpstra Keyboard

ブラウザアプリケーション一つが「Trpstra Keyboard」で、微分音を初めて触る人などには十分楽しめるアプリケーションであろう。

オンライン上で、この楽器を再現し、演奏することができる。

下の画像の赤で囲った場所から。

http://terpstrakeyboard.com/play-it-now/

実際にキーボードが生成されたら、後は好きなボタンを押すことで微分音を生成できる。

Retuner

ReTuner Groupによって運営されているブラウザアプリ

アプリURL:https://www.retuner.net/

運営団体:https://www.facebook.com/groups/retuner

純正律を、現在の音から基準にして調整してくれるアプリケーション。

The Monochord

「The Monochord」も、ブラウザのアプリケーションで微分音を生成できるものだ。

純正音程と呼ばれる微分音の1つにフォーカスが当たったソフトウェア。

下記URLからアクセス可能。詳細な使用方法はこちらから。

The Monochord:http://the-monochord.rhcloud.com/

The Just Intonation Ear Trainer

純正調の各音程を聞くことができるwebブラウザ。

http://www.billalves.com/JIET/The Just Intonation Ear Trainer

ローカルアプリケーションを使用する

簡易的な微分音アプリケーションはブラウザ上でも可能だ。

けれども様々な機能をもつ微分音アプリケーションは、やはりパソコンにインストールをする必要がある。

Scalaによる音響生成

最もシンプルで簡単。しかし楽曲を創作するのは難しい。

Scalaは世界のチューニングソフトウェアのデファクトスタンダードと言える存在で、Scalaの調律ファイル形式(.scl, .kbm)は世界各国の多くのシンセサイザーで適用できる。なお、セットアップにつまずいた場合は、「DominoとTiMidity++を使って好きな音律でmidiを演奏させる方法(Windows向け)」(http://beadgcf.cocolog-nifty.com/musicalscale/2016/01/dominotimiditym.html)を参考にするとよいかと。

http://www.huygens-fokker.org/scala/にアクセス、Scalaをダウンロード、インストール

②Scalaを実行するにはGTK Runtimeという環境が必要。

http://downloads.sourceforge.net/gtk-win/gtk2-runtime-2.24.8-2011-12-03-ash.exe?download からダウンロード。

③file→new→Equal Temperamentで好きなn平均律を生成

④「Play」を選択

⑤クリックで音を鳴らせます。Notation System、Sound Settingの変更が可能。

http://www.huygens-fokker.org/scala/help.htm#SET_NOTATION

Notation等、スクリプトを打ち込んで遊べます。次の図はNotationを15平均律に変えています。

なお、http://www.huygens-fokker.org/docs/scales.zip からScalaが保管している4500以上の調律データをダウンロードし、インクルードさせることができる。

Scalaの使い方は、Sevish Music Blogにもまとめられており、参考にするとよいかと。

Scalaを使用したリアルタイムチューニング(シンセサイザー)

「Play」の2つ右にある「Relay」機能を使用すると、仮想MIDI Interfaceを使用して、シーケンサーから送られてくる信号を受け取り、リアルタイムでリチューニングをすることが可能。具体的には、シーケンサーをいじりながら音をリアルタイムで変えられる。

①loopMIDI(仮想MIDI Interface)をインストール、起動

http://www.tobias-erichsen.de/software/loopmidi.html

②シーケンサーのMIDI出力を、loopMIDIのポートに指定。

以下の画像は、Dominoシーケンサーの出力をloop MIDI Port1にセッティングしたものである。 

『Domino』, Takabo Soft, http://takabosoft.com/domino, 2016.4.10

③Scalaで好きな調律を作成した後、「Relay」を起動し、

上部の「MIDI Input device」をシーケンサーの出力と同じものにする。

channelの「omni」は全チャンネルを意味する。

下部の「MIDI Output device」を、出力先に指定する。図ではGSのGrand Pianoが指定されているが、これをloopMIDIを指定し、任意の音源につないでやることもできる。

最後に「Start Relaying」をONにすることで、シーケンサーの情報をScalaの調律データに書き換え、任意の調律で演奏することが可能である。

ただし、Scalaはピッチベンドで動いているため、ピッチベンドにセンシティブな反応をするシンセサイザーのみで正確な調律が可能である。生音のサンプラーはピッチベンドにほとんどセンシティブな反応をしないため、正確なリチューニングは難しい。

Scalaからsclとkbmファイルを書き出しリチューニングする(シーケンサー)

シーケンサーの中には、scl(scale)ファイルとkbm(keyboard mapping)ファイルと呼ばれるチューニングファイルを読み込み、任意に調律することができる。このファイル形式が世界的に広まっているため、Scalaは事実上のリチューニング界のデファクトスタンダードとなっている。

sclファイルはfile→Save scale asから、kbmファイルはedit→edit mappingから生成可能。

生成したファイルは、さまざまなシーケンサーで読み込ませることができる。

sclやkbmで微分音チューニングが可能 (microtunable) な音源やDAWの紹介

Pianoteq Standard

写真はデモ版。確かPro以上のみ。お高め。。。でも音はいいのよね。。。

KV331 Audio: SynthMaster

お分かりの通り、kbmを必要としないこともある。しかしその場合、基準となる音が設定できないため、1オクターブが53音とかになった場合、2オクターブ程度しか表現ができないという致命的欠陥がある。

Garriation: Instant Orchestra

Applied Acoustics (AAS) Products

Strum以外のAAS製品すべて。Strumはギターのコード進行を知らない限り微分音調律ができないらしい。

Chromaphone, Lounge Lizard, Ultra Analog, String Studio あたりは微分音調律できるとのこと。

AAS Products: https://www.applied-acoustics.com/products/#professional-series

(教えてもらったURL: https://www.facebook.com/groups/xenharmonic2/permalink/1676540669032895/

UVI Falcon

UVI Falcon Page: https://www.uvi.net/jp/software/falcon.html

(教えてもらったURL: https://www.facebook.com/groups/xenharmonic2/permalink/1676540669032895/

Renoise (DAW)

これだけDAW.Renoiseは専用のチューニング形式へ変更できる

Other VSTi, VST, Synthesizer Software

Please read this page.

Kontakt(KSP)を使用したn平均律の再生法(サンプラー)

Scalaは無料で好きな調律を演奏できるが、つい先ほど述べたように、生音のサンプラーは正確なリチューニングができない。ここではn平均律のチューニングのやり方を示す。

そこで、有料ではあるがNative Instrument社のKontaktを使用することで生音を正確に再生することができる。

このNative Instruments Kontakt Script Languageを通称KSPと呼び、割と一般的。ただし、Kontaktの音源が暗号化されており、KSPスクリプトのイントネーション変更が禁止されている場合があるので注意。また、KSPスクリプトが高度なキー切り替えなどのアーティキュレーションに使用されている場合もありますので、フルキーボードのマイクロチューニングKSPスクリプトを同時に使用できない場合もあります。Kontakt Factory Libraryであれば動いた。それ以外のライブラリでは、12音のデフォルトトーン以外では、できたらラッキー程度に思っておいた方がよい。

①Kontaktを用意する。無料のKontakt Playerでは調律を変更することができないため、購入が必須である。なお所持しておらず購入を考える場合は、Kontaktを単体ではなくKompleteで購入したほうが安価になる場合が多い。

②Kontakt Factory Library(そこそこのサンプラー)から好きな楽器を選び(ちなみに下の図はBandのAcoustic Piano。Orchestraの中のKeyboard Instrumentsにも、Concert Grandなどがあるのでそちらでもピアノが使えたりする)、ロードする。なお、Factory Libraryの音源、またNative Instrumentの音源が全て動くわけではない。それどころか動かないものが多いという印象すら受ける。スクリプトが複雑に絡み合うためである。Factory Libraryは比較的正確にリチューニングすることができる音源が多い。

③1.鍵マークで音源の設定画面を開き、2.Script Editorを選択、3.emptyを選び、4.Presetから、5.Notes per Octaveを選ぶ。

※171125追記。 HoldPedalを使用すると低音のピアノ音が入ってしまったり(BandのAcoustic Piano)、そもそも効いていなかったり(OrchestraのConcert Grand)ということがおこるため、一番左のScriptにNotes per Octaveを、その次にOption, Instrumentの順にすると正常に動作することが多い。これはKontakt Scriptが左から順に処理をするという作りのため。一度作ったら保存をしておくとよい。なお、順番を入れ替える、ということができないため、OptionとInstrumentのスクリプトを一度保存しておいて読み込ませる、というやり方でしか、順番の入れ替えはできない模様。

※HoldPedalがそれでも効かないのなら、Script > Factory > Instrument Specific > Piano Pedalsを読ますと効いたりする。

※180504追記。HoldPedalだけでなく、一部の音源はきれいに調律ができなかったり、そもそも音がでなかったり、ということがあるため、極力Notes per Octaveスクリプトは一番左に持っていくことを推奨する。Concert Grandも、Notes per Octaveを一番左にもっていかないと動かない

私のBandの設定を下記に記載する

私のConcert Grandの設定を下記に記載する

Note per Octaveを左にもっていかないと、音が出ない。既存のプリセットを保存しておいて、適時上書きしていくやり方になる

プリセットはnkiとして保存しておくことを推奨する。保存の仕方は下記を参照のこと。

Native Instrument, カスタムしたKONTAKT 5インストゥルメンツはどこに保存したらよいですか?

https://support.native-instruments.com/hc/ja/articles/209583289-%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%81%97%E3%81%9FKONTAKT-5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%84%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%AB%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%89%E3%82%88%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B-

最後に何音にするかを選択。Notes per Octaveは1オクターブを何分割するかを意味する。Rootはノートナンバーの基準を示す。この場合、middle C3がノートナンバー60とした場合、通常C4がノートナンバー72であることから、ノートナンバー72がC4の音に固定され、そこから16step上、つまりノートナンバー88がC5の音になる。

Kontaktによる古典調律の演奏、12平均律の微調整、4分音の生成

Kontaktには、古典調律のプリセットや、12平均律からの微調整ができるスクリプトが付属されている。

先ほどの、「Kontaktを使用したn平均律の再生法(サンプラー)」の「③1.鍵マークで音源の設定画面を開き、2.Script Editorを選択、3.emptyを選び、4.Presetから、5.Notes per Octaveを選ぶ。」という箇所で、「Notes per Octave」ではなく「Microtuning」を選ぶのである。

一方で、4分音を生成したい場合は「Notes per Octave」ではなく「Quarter Tone」を選ぶ。

筆者のKontakt Scriptによる微分音調律の再生

先ほどのは、1オクターブを正確にn分割するn平均律以外対応していない。ゆえに、n分割したうえで微調整できるスクリプトを筆者は開発した。Kontakt Scriptとは、Kontakt製品をアレンジするプログラム言語のようなもので、実は先ほどの「Notes per Octave」もNative Instrumentが提供しているスクリプトの一種である。Notes per Octaveと、Microtuningのスクリプト、そしてhold pedalシグナルに反応するように組んだスクリプトである。スクリプトはここから。

①emptyを開き

②editを選択

③スクリプトの内容を全て貼り付け

④Applyを押します。

①画面の数字を変更すると、平均律の値が変わります。

②Applyで適用してください。

真ん中のグラフが各平均律のステップのセントを上下するパラメーターです。

Amountは効き具合で、50%なら半分のセント値しか動かなくなります。

RootはNotes per Octaveと同じです。Rootはノートナンバーの基準を示す。この場合、middle C3がノートナンバー60とした場合、通常C4がノートナンバー72であることから、ノートナンバー72がC4の音に固定され、そこから16step上、つまりノートナンバー88がC5の音になる。

KontaktとScalaの併用

参考:http://www.merkabamusic.com/media/blog/microtuning-a-reasonably-simple-guide/

Native Instruments® Kontakt - First you will need a script version of your tuning created in Scala. Open the script file with a text viewing application, select all, and copy. In Kontakt press on the Script tab (looks like a little sheet of paper), select an unused script tab and then paste the text from the contact script file. Choose 'save as' to save the script and name it accordingly. It will now show up in the load tab.

NativeInstruments®Kontakt - まずScalaで作成したチューニングのスクリプト版が必要です。 テキスト表示アプリケーションでスクリプトファイルを開き、すべてを選択してコピーします。 Kontaktのスクリプトタブ(小さな紙のように見えます)を押して、未使用のスクリプトタブを選択し、コピーしたスクリプトファイルからテキストを貼り付けます。 [名前を付けて保存]を選択してスクリプトを保存し、それに応じて名前を付けます。 ロードタブに表示されます。

KontaktとCSEの併用

CSE (Custom Scale Editor)という有料ソフトウェアを使用して、任意の調律のKontakt Scriptを生成できる。ただし、動かせるか否かはこれまでのKontakt Scriptと何も変わらないため、これまでの手法でKontaktの音源が正確に動かないならば、CSEのScriptも正常に動かない。

ただ、Scalaよりも直感的に、一部の音高のみを変更したりできるので、一部の調律はこちらの方が便利に感じる。

Independnceを使用した微分音の再生法(サンプラー)

MAGIX社のIndependenceには調律機能がある。下の図は15平均律に調律してある。

Finaleで微分音の臨時記号を使用して、また音階を使用して作曲をする

Finaleでは、微分音の臨時記号を使用することができる。また、特定の音を白鍵に、残りを黒鍵に割り振ることができるため、規模の大きい平均律でも特定の音階を使用して作曲を行うのが容易である。

これに関して、筆者の方で際限ができていない。解説されている英語のページを示すので、参考にしていただきたい。また、微分音の臨時記号といったフォントのダウンロード先も示す。

Xenharmonic wiki: Finale Microtonal Accidentals and Playback: https://en.xen.wiki/w/Finale_Microtonal_Accidentals_and_Playback

Font Download: http://hindson.com.au/info/free/free-fonts-available-for-download/

Fontの使い方: http://hindson.com.au/info/using-microtones-in-finale/

TUNとMTS(Zebra2など)

高精度のフルコントローラーマイクロチューニングをより簡単に実現できるバーチャル楽器は、開発者がTUNまたはMTS(MIDI Tuning Standard)マイクロチューニングフォーマットの使用を実装している楽器です。このフォーマットは、マイクロチューニングマッピング情報のすべてを1つのチューニングデータファイルに保存することを可能にします。

開発者の中には、マイクロチューニングフォーマットのファイルをユーザのコンピュータ上の任意のディレクトリから仮想楽器にロードできるように、マイクロトーンソフトウェアのシンセサイザーやサンプラーを設計している人もいるでしょう。

開発者が後者の方法を採用している場合、ユーザーにマイクロチューニングファイルをプラグインのディレクトリ内にのみ保存し、コンピュータ上のどのディレクトリからもマイクロチューニングファイルを読み込ませないように要求している場合、ソフトウェアのユーザーはこの方法を使用している各プラグインに対して複数のマイクロチューニングアーカイブを同時に管理する必要があります。

Zebra 2 Tunefiles directory, https://www.midi.org/articles/microtuning-and-alternative-intonation-systems

微分音用のシーケンサーを使用する

REAPER

汎用的なフリーのDAWなのだが、「ノートネームを変更可能」という微分音作曲家にとって嬉しい機能があるので、微分音用のシーケンサーとして勝手にピックアップした。

下記の図のように、MIDI編集Windowのファイルから、ノートネームを指定することができる。

実際に私が作曲で使用した13平均律のノートナンバーセットのtxtをアップロードしたので、下記のURLからご確認いただきたい。

xマーク音高をつけたものは使わない音高(音階外の音高)というふうに、ノートナンバーに記号をつけて使用していた。

https://drive.google.com/open?id=1SXXjmhJWh0M0ieRsw1fdnQZv9Sx3lhoz

Hex

公式Web: http://www.dynamictonality.com/hex.htm

Dynamic Tonalityが作成している微分音用のシーケンサー

インタフェースはAxis-49を採用

Tonescape

公式Web:http://tonalsoft.com/tonescape.aspx

マニュアル:http://tonalsoft.com/support/tonescape/tut-compose.aspx

Tonalsoftが作成している微分音用のシーケンサー

Tuning Latticeの生成が可能

Radium

公式Web:http://users.notam02.no/~kjetism/radium/

Featuresの中にMicrotonalityがあり、特定の音を何セント上げたり、といったことが可能。

実際にFを50Cent上げているのが下記のリンク。

http://users.notam02.no/~kjetism/radium/pictures/notecents.png

MIDI Tapper

公式Web: http://hpi.zentral.zone/miditapper

Aaron Andrew Huntによって作成されているシーケンサー。

任意の音階を作り、それぞれの音に色をふることができるためオリジナルの音楽システムなどが創りやすい印象。(ドキュメントみただけで、実際に動かせてないんですけどね。。。)

微分音で作ることを想定しているため、これまで手が届かなかったかゆいところまで手が届くシステムになっている。

既存シーケンサーを微分音シーケンサーとして使用するための考察

1.音名を変更できること。1オクターブ50音を超えてきたとき、音階の任意の音を探すのに苦労してはならない。数あるシーケンサーの中で、私がREAPERを紹介しているのは、本機能があるためである

2.MIDI Polyphonic Expression (MPE) に対応していること。MIDIはチャンネル全体にしかpitch bendを適用できない。MPEは1音ごとに可能である。つまり、シーケンサー上1つの音高でも、複数の微分音を扱える。1オクターブ50音等に膨れ上がっても、縦スクロールの数が少なくなることを意味する。

3.上記MPEの各ノードに設定できるのが、pitch bendという値ではなくセント値という値であること。規格にないので現状難しいのだが、実際問題ピッチベンドで動かしても意図した正確なセント値にはならない。だが、ニーズとしては正確なセント値が求められることが多い。

筆者のF0 Tunerを使用する(シンセサイザーとサンプラー)

筆者の開発した「F0 Tuner」を利用すれば、シンセサイザーとサンプラーのどちらも、周波数解析をした結果に基づきリチューニングするため、正確にリチューニングできる。

いつか詳細を書きます。

プログラミング言語を使用して作成する

既存の音楽ソフトを使用するのではなく、プログラミングしてしまう。

微分音対応の音楽プログラミング言語は下記を参考のこと。

プログラミング言語リスト