嘉永撰要類集ー吉田寅次郎一件

文化・弘化・嘉永 撰要類集_吉田寅次郎一件

撰要類集とは江戸町奉行の記録で享保の頃から整理保存されている。 教材のテーマは幕末の思想家として有名な吉田松陰が西洋の状況を知りたい一心で米国への密航を企て、露顕した事に対する量刑の検討が奉行所内で練られた事が綴られている。 前例としてシーボルト事件の高橋作左衛門の罪状と量刑や蛮社の獄に連座した渡辺崋山(登)の罪状や量刑が述べられ、比較検討した結果最終的には国許で蟄居と決まった。 前例がどうか、という事が非常に重要な決定のポイントとなっている。