秋の日照り
秋の日でり
この文書は元治元年7月18日(1864年8月19日)の京都の大火について記録したもので作者などは不詳である。 上下に分かれており上巻では主に焼けた範囲や施設の説明であり、下巻では火事に伴って起こった庶民のエピソードが種々述べられている。
この火事の原因は長州藩と薩摩・会津を中心とする幕府軍の戦争が原因で、長州の自焼や幕府方の長州勢炙り出しの放火などが広がってしまい大火となったものといわれている。 京都と伏見で時を同じくして長州屋敷から火災が起きている。
日本史の中では火事の事は余り取上げられていないが、禁門の変、或いは蛤御門の変として幕末の政争のひとつとして有名である。
但しこの文書の中では政争の事には一切触れていない。