満男の過ごした時間
満男は一体どのくらい家出をしていたのだろう。
日付がはっきりする場面から考えてみた。
劇中、日付がハッキリするのは奥村家での↓このシーン。
後ろに日捲りカレンダーがある。
セリフの中で明日は日曜とも言っているので
間違いなくこのシーンは1989年(平成元年)10月21日(土)。
なのでこのシーンを中心に考えてみる。
寅と満男が一緒に奥村家(泉ちゃんがお世話になっている叔父さんの家)に行った日が10月21日(土)。
その前日、つまり10月20日(金)に満男は寅伯父さんと再会をしたのである。
「もう家を出て3日目なの・・・」とさくらは寅に言っている。
ちなみに高羽さんの台本でのさくらの台詞は「4日目」となっている。台詞の変更があったようだ。
家出をしたのは10月17日(火)
そして朝を迎えたのは翌日10月18日(水)
その日のうちに名古屋まで行き・・・
名古屋から夜通しで高速を飛ばし・・・
そして翌日の10月19日(木)は阪神高速を走り・・・
どんどん高速を飛ばして・・・
19日のうちに一気に佐賀県入り!
名古屋から佐賀県まで約10時間は掛かるので、夜通しバイクで走ったに違いない。
その晩はすっかり疲れて佐賀県に泊まるはずだったが・・・
生涯忘れられぬ経験をした満男はパニックの中ホテルを飛び出し・・・
下関まで戻ってしまい、10月20日(金)に再び九州入りをする。
そしてそのまま泉ちゃんとの再会を果たす。
やっとの思いで再会を果たしたものの直ぐに夕方となってしまったため、明日また話をしようという事になる。そのため満男は佐賀市中心部まで戻り宿屋を探す。そこで寅伯父さんと再会するのである。
そしてさくらとの電話。
翌日10月21日(金)に寅おじさんと奥村家へと行くのであった。
その晩は奥村家に二人して泊まることとなった満男と寅次郎。
翌日は吉野ヶ里遺跡、泉の母親の故郷へとバイクに乗って出かける二人なのであった。
次の日は10月22日(日)
その晩は奥村家に泊まることを拒絶する満男。
途中のコンビニから家に電話をする。
その電話を受けるさくらと博。
何故かカレンダーは9月のまま・・・
さくらたちのこの半月ほどの心の動揺が窺える。
満男は電話で明後日の昼頃、柴又に帰る、と言っているので10月24日(火)には帰ってきたはずだ。
店内には「10月27日(金)の庚申の日お知らせ」
1989年10月24日(火)が柴又に帰還した日。
まとめるとこう↓なる。
満男の家出は10月17日〜10月24日、7泊8日の出来事だったのである!
おしまい。