第29作の新事実

2009/6/27

「第29作の新事実。」  大船

たいそうな題名で始まるが

単なる物好きが、たまたま見つけた撮影裏話である。


裏話と言っても実際に関係者に聞いたというわけではなく

「ストーリー上では・・・なのに実際は・・・だった。」

というよくある発見である。



第29作

「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」


1982年8月公開、マドンナ役をいしだあゆみさんが演じられた作品である。



その今回新しく発見したものとは・・・


物語りも後半にさしかかり

いよいよ寅さんとマドンナの恋の行方が描かれる

一番大切な場面でのことである。



とらやでのシーン。


そっとかがりさんから手渡しされた手紙。


渡された手紙には鎌倉で会いましょうという文面が!


寅さん、一気に昇天である。



かがりさんが待つ鎌倉の方角へとトボトボと歩き出す。


そして裏の朝日印刷を抜けて裏道へと進んでいくのである。


このシーン・・・

当然設定は「柴又」である。



実際にこの場所を探そうと思い、調べてみる。


手掛かりは「コロナ堂」の看板。

ネットで検索してみる。


「JR大船駅より徒歩1分、大船仲通り商店街中央に・・・」



大船??



心に火がついた。



やっぱり!!


以前から柴又ではないような気がしていた。

やはり大船撮影所近くの場所だったのである。



早速航空写真で大船を探してみた。


ほぼ一発で見つかる。


最近大船へはちょくちょくお邪魔しているので

写真からも現場の行き方は直ぐに分かった。


こうなると是が非でも現場が見たくなる。



・・・で、行ってみた。



寅さんがフラフラと出てきて博が止めるこの場面。

現在はこうなっている。

寅さんを横からみたこのシーン。

現在はこうなっている。

この場面の後ろに見えている青い屋根が目印となる。

通りからは見えなくなったが、今も健在である。

そして「コロナ堂」さん。


写真中央に見える一方通行の標識通りに奥に進んでいくと

左側に駐車場がある。

実際のお店からは結構距離はあると思うのだが・・・




そして・・・

気になる実際の「コロナ堂」さんの現在は?

もちろん健在である。




彰(あきら)さんのHPでもご紹介されているが

寅さんがフラフラと歩いて出てきた方角は

何と待ち合わせの場所の鎌倉に向かっているのである。


第17作「~夕焼け小焼け」のエンディングでも

東京の方角が分からずに手を合わせていた寅さんが

実は正しかったといった事実と同じく

今回も無意識の寅さんはちゃんと方角は正しかったのである。


う~~~~ん。。。

恐るべし!山田監督。及び山田組。


この事実が分かると

この映画の裏話は無限に続くように思われる。


ハッキリ言って・・・やめられない。





彰(あきら)さんのHPでより一層詳しく事実は判明致します。

とても感動する詳細です。

皆様もどうぞ!!!


彰(あきら)さん、リンクありがとうございました。