お帰り寅さんのロケ地

2020/7/11

「お帰り寅さんのロケ地」  

2019年12月27日に劇場公開され、そして2020年7月8日にDVD・BDが発売された

はつらいよ50 お帰り寅さん

ORICON 週間 Blu-rayランキング

2020年07月20日付(2020年07月06日~2020年07月12日)

第8位 男はつらいよ お帰り 寅さん 豪華版(初回限定生産)、推定売上枚数3,193枚 おめでとうございます!


こちらのサイトにお越し頂いている皆様であれば、映画は既にご覧になられていると思うので今回はロケ地について少しご紹介したいと思う。

昔の作品ではないので、ロケ地に変化がない分映画をご覧になりながら直ぐにそこがどこであるか、多くの方が気が付いていらっしゃるとは思うが、ひとつの記録として当サイトに残したいと思う。

諸事情により今回は作品キャプチャーの掲載もなく、そして現在不要不急の外出自粛のため現場には行けず。

どのシーンであるかは実際にDVDやBDをご覧になりながら、比較して頂くとより楽しめると思う。

もしまだ映画「お帰り寅さん」をご覧になっていない方は、これ以降の閲覧はご遠慮頂いたほうが賢明かもしれない。

それではごゆっくりどうぞ。





シリーズではおなじみ、冒頭の夢シーン。今作は寅ではなく満男の夢から始まる。


中学3年生の娘ユリ(桜田ひよりさん)は、父親の満男(吉岡秀隆さん)とマンションで二人暮らし。

朝の二人の会話で、今日は柴又で法事が行われることがわかる。


これはいつの日の話なのか。


満男の部屋のカレンダーについていた水色の付箋と柴又駅で七五三の家族がいたことから…

この日は

2018年10月27日(土)

ではないだろうか・・・あくまでも予想ではあるが。


ユリは学校のため満男を残し先に家を出る。

●07分13秒あたりのシーン

小道を走るユリ。ここは四つ木めだかの小道

住所で言うと東京都葛飾区四つ木2丁目3辺り

天気が良ければスカイツリーも見える。映画の撮影時は残念ながら見えなかったようだ。

ここにはあの有名な「キャプテン翼」の「ロベルト本郷と大空 翼」の像もあるようだ。

四つ木めだかの小道とは、曳舟川(ひきふねがわ)自然再生区域として、整備された小川に沿ってある小道で、東京都葛飾区にあります。


曳舟川通りを歩いて、そのまま新四ツ木橋を渡り終えたあたりに整備されています。


再び自然が生き返るように作られた場所だそうです。


また、こちらの場所には、平成26年3月、四つ木・立石地域に建立された「キャプテン翼」のキャラクター銅像7体のうちの1つ、翼の師匠である「ロベルト本郷」「大空 翼」の銅像が設置されています。出典:Yahoo!


葛飾つながりで「キャプテン翼」と「男はつらいよ」のコラボという事なのだろうか。

大きな通りは水戸街道。

右が柴又の方角である。

ユリの通っている中学は「四ツ木中学校」と思う。


そしてユリが柴又に向かう手段はおそらく電車。

京成押上線「四ツ木駅」から乗って「京成高砂駅」で乗り換え「柴又」へ行くのでは。

所用時間は約30分。

法事は12時30分からの予定だったので、この日のユリは土曜日に半日だけ授業があり、11時30分くらいには中学校を出発しそのまま柴又に来たと思われる。


***


東京報日新聞社で「一昨日来ました」と言っていたので多分来日した次の日なのではないだろうか。

2018年11月5日(月)

●36分32秒あたりのシーン

泉(イズミ・ブルーナ)がUNHCRの副国連難民高等弁務官に同行し記者会見するシーン 。

撮影場所は「成城大学 7号館4階 007教室」

ロケとは関係ない余談ではあるが、UNHCRの副国連難民高等弁務官役で出演されている方、お名前は スザンネ・シェアマンさん。

ご存知の方もいると思うが、約30年前の44作でも登場されている明治大学法学部教授である。

こちらは44作でのシーン。

満男が通う八王子の城東大学で、ドイツ語を教える外国人講師役

●38分44秒あたりのシーン

3日後のフライトを予定している、と泉は言っていたので逆算していくとこの日は満男のサイン会前日。


2018年11月6日(火)

泉(後藤久美子)登場。

満男との思い出が蘇る銀座。

泉を乗せた車はココを通り過ぎ

そしてなぜか車はLaox前を通り

GU前も通り過ぎていく

そして最後、再び銀座三越の前に戻ってくる

44作でのこのシーンを思い出す。

この時、泉と満男が訪ねたのは 泉が就職を希望していた山野楽器さん。

高校を卒業したら直ぐに東京で就職したいと言っていた泉

●39分22秒あたりのシーン

「村石会長」…「感謝状をお受け取りください」2人でパシャのシーン

●39分46秒あたりのシーン


「表で写真を撮りたいのですが」「構いませんよ」

「東京報日新聞」社

このロケ地は「松本記念音楽迎賓館」

東京都世田谷区岡本2丁目32-15

これはエンドロールにも出てくるのでご確認を。

夜の首都高シーン


●40分28秒あたりのシーン


竹芝駅を過ぎ「ゆりかもめ」の下を通過したあたりから

東京都港区海岸1丁目 首都高速都心環状線

●40分33秒あたりのシーン

有楽町ルミネが見えてくるあたり

東京都中央区銀座5丁目1

●40分38秒あたりのシーン

汐留JCT過ぎたあたり

<全体>

①と②は通過する順番が逆

●41分15秒あたりのシーン

満男のサイン会当日なので確定。この日は

2018年11月7日(水)

満男と泉が再開。

場所は「八重洲ブックセンター本店」

そのちょっと前のインサート。

場所は東京都千代田区有楽町2丁目

右側が「有楽町マリオン」で向こうに東宝ツインタワーが映っている。

ちなみに44作では👇こんなインサートがある。

この時は有楽町西武。

(どちらも松竹さんの関連という事でのインサートでしょうか。

今回の作品は角度的に大人の事情を感じます。)


どちらにしても44作で映る数寄屋橋交差点から銀座4丁目の交差点までは

若い頃の泉と満男の大切な想いでの場所なのである。

●46分05秒あたりのシーン

そこから二人はなぜか「水天宮前」でタクシーに乗り、満男の馴染みの店に向かう。

「運転手さん、神保町の交差点を過ぎて最初の信号」とタクシーの運転手さんに伝える満男。しかしお店があるのは神田。

満男達が通ったであろうルート。

映画だから…ではなく、実際に行動したものとして想像してみると結構あっちこっちに大回りしていたようで何とも面白い。

●46分05秒あたりのシーン

映画ではJAZZ SPOT「Stepという看板の出ている向かいの建物の地下に降りていく。

神奈川県横須賀市湘南国際村1丁目7

●1時間14分29秒あたりのシーン

泉「ねえ、満男さん・・・」

神奈川県三浦郡葉山町上山口

●1時間15分07秒あたりのシーン

泉「ごめんね、送ってもらっているのにこんな偉そうなこと言って」

神奈川県横須賀市湘南国際村1丁目7

●1時間16分30秒あたりのシーン

助手席の窓越しに見えていたのが県道215号上宮田金田三崎港線から見えるこの「毘沙門漁港」

車で走っている時に見えていた場所。

ここは県道215号線、宮川大橋。

大きな風車は「三浦宮川風力発電所」の風車

広がるのは「宮川湾」

父親のいる施設がここ「サニーヒル横須賀」

劇中では「介護老人福祉施設 望洋荘

実はこの場所は「第13作」のロケ地に近い場所である。

中でもOPシーンで出てくる熊野神社はすぐそばなのである。

ここはエンドロールやネットでも既出なのでご承知の方も多いはず。

詳しくはこちら👇をクリック

第8作オープニング




●1時間36分56秒あたりのシーン

泉の母礼子(夏木マリ)が怒って車を降りた場所。

神奈川県横須賀市長井4丁目あたり

***


ユリが「この3日間・・・」と言っていたので

泉と会ったのが7日からと数えて

2018年11月9日(金)

映画の最後

●1時間45分06秒あたりのシーン

編集者の高野さん(池脇千鶴)が満男からの電話を受けた場所。

神奈川県川崎市麻生区万福寺1丁目19あたり

線路の向こうに見えた大看板がこれ。

最寄り駅は「新百合ヶ丘」

<期間のまとめ>

今回の「男はつらいよ」は

2018年10月27日

2018年11月9日までの間の出来事と推測される。

以上、ロケ地と時間的な考察でした。


***


今作は3回劇場で鑑賞した。公開日に近くのシネコンに行って1回。そして2回目は映画の細かいところを観たくて。

最後は4Kでも観てみようと。

映画館で毎回最後に涙が溢れ無性に寅さんに会いたくなった。

そしてブルーレイが発売となりこうしてロケ地がわかったことでまた映画を観てみる。

でも結局また最後は涙が溢れ、そして無性に寅さんに会いたくなる。

皆さんはいかがですか?

実はもうひとつロケ地についてとても嬉しいことが。OPでの歌のシーン。

タイトルバックで江戸川が映るのだが実はこのタイトルバックの映像を実際に撮影することができていた。


それは全くの偶然だったのだが

2018年11月18日

ロケの現場をもしかしたら見れるかと思い柴又にひとり向かった。


すると偶然にも土手の上に撮影隊を発見!田組がカメラを構えて何かを撮影していたので同じアングルでカメラで撮影してみた。

それがこちら。

画面右の人の影が山田組スタッフの面々。


どうだろう。(映画の中で見覚えありますか?)

そう、これ、これこそタイトルバックの映像なのである!


もう少しわかりやすく。映画と同じ画角にして・・・

そして自作のタイトルを乗せてみると・・・

どうだろう!(これはキャプチャーではないのです。DVDと比較してみてください!)

男はつらいよ50「お帰り寅さん」OPのタイトルなのだ!

どれだけ拘ったタイトルバックのロケ地撮影であっても今回のこの1枚に敵うものは無いほどの貴重な1枚。

何せ山田組と全く同じタイミングで撮影したのだから!


これは個人的に相当嬉しい!興奮である。

これに気がついたのは今回BDを観て初めて気が付いた!

感動である。