遂に発見!大物ロケ地

2024年5月投稿

<前回までの内容>

重要大物ロケ地として、これまで10年以上発見できないでいた、

さくらの勤める「オリエンタル電機」のロケ地。


そのロケ地が遂に発見されました!


発見までの道のりをご紹介する、シリーズ最終回となります。

写真が多いので、1ページのデータ量を減らすため、複数回に分けております。

何卒ご了承願います。

そのロケ地となったのが、「有楽町ビルヂング」

正確には何階だったのだろう・・・

最初に探していた「サントリー<純生>」の看板。


ロケ地はこの場所で間違いないことは、前回までのご紹介で証明できていると思うが

ここまでくると何とか航空写真に少しでも写っていないものかと、最後の悪あがき。

他の年代の航空写真も探してみた。

前回ご紹介した1975年のこの航空写真。

やはりこの写真以外では発見できず・・・

でもよーく見ると、白地に何か縦に2行書いてあることがわかる。

これは恐らく探していた「サントリー<純生>」の看板に違いない!

と、言いたいところだが、ちょっと苦しいかぁ〜。

8、看板の見え方の検証

寅友であるr-sさんより

「サントリー」の看板の見え方の違いについてご質問をもらっている。

それは・・・

このシーンでは、向かってさくらの右後方に

「サントリー」の看板が見えている。

対してこちらのシーンでは、

さくらの左後方に「サントリー」の看板が見える。

上から見た平面で解説すると下記の通りになる。

黄色の線のアングルでは、柱に向かってほぼ正面にカメラは位置しているが

青色の線のアングルは、柱の側面も見えているのでかなり斜めから撮影している。


それぞれのカメラ位置から、赤い点線を視線と考えてもらうと

赤丸🔴さくら位置に対して、それぞれ左右に視線が分かれているのがわかる。

縦の窓サッシのフレーム(水色)を真ん中しても同じことが言える。


<追記>

ちょっと近くの建物で再現してみた。

手前のドアのフレームと、奥に見える看板を、映画のそれに見立て撮影。

左の写真と右の写真は横に1.5メートルくらい移動しただけでこれだけ見え方が変わる。

(柱の横の黄色部分は、柱の側面)

これが「サントリー」の看板の見え方の違いの理由となります。

いかがでしょうか、r-sさん。

9、最終決戦!いざ、国会図書館へ!

これまでも困った時の最終手段は、国立国会図書館へ行っている。

なので今回も行ってみた。


まずは、当時の住宅地図。

今回確認したのは

「千代田区 1970年度版 」(全国統一地形図式航空地図全住宅案内地図帳)

映画撮影の翌年の住宅地図。調査は恐らく1969年なので

ほぼ撮影した年の内容になっている。

そして帝国ホテルは工事中の記載。

巻末にはビル内の企業名が書いてある。

しかし、階数での表記がないため、何階に何があったのかが不明・・・

ちなみにその次に古い1973年では、ハッキリと記載あり。

9階以上階に入っている企業は以下の通り。

これならどの階で撮影されたのか、ある程度仮説を立てられそう。

11階は博報堂さんのみ。(第1作は博報堂さんが担当?)

ちなみに1119は空いている。

10階は大使館事務所になっているので10階は候補から消える。

9階は日本油脂さんがワンフロアー使用している模様。

撮影が行われていたのは「⚪︎⚪︎19の部屋」。

映画撮影より4年ずれているが、空き部屋になっていた可能性のある

11階がどうも怪しい・・・

次に確認したのは当時の丸の内を記した書籍

「丸の内百年のあゆみ」

下巻(729pもありました(汗))の

1ページだけ

有楽町ビルヂングの記載があり!

上段に有楽町ビルヂングの写真を発見!

もしかすると、この写真が一番映画の頃に近いかも。

恐らく1973年頃の写真。

アップにしてみた。

この写真にも色々な物証がある!

側面に「サントリー」の文字が!

推測は当たっていたのだ!


だけどこちら側ではない。

そして文字の色も文言も違う。

これでは何の証拠にもならない。

あ〜、ここまでか・・・ん?

ん?待てよ・・・

ページ下にある「有楽町電機ビルヂング 北館」のこの写真って・・・

あれ!?

えっ!?

何ですと!!

アップにしてみる!


サントリー

<純生>」  

看板発見!!!!

やはり、

側面だった!!!

まさに奇跡!

こんなことがあるだろうか。

何かしらの情報をと思い、検索してたどり着いたこのページ。

当初は有楽町電機ビル北館だからということで

何となくしかみていなかったが、まさか、まさか・・・

これが単なる偶然でなく、何か導かれたような気がする・・・


まさにこれこそ運命の1枚!

そうなると残るは高さ。

写真の写りが正確ではないが、

北館が20階建てなので番号を振ってみた。

すると「サントリー」の看板は

11階相当の高さであったと思われる。

と、いうことは・・・結論!

オリエンタル電機」は

有楽町ビルヂングの11階にあったと推測される!

別日に撮影

映画をよく見ると、さくらの立っていた位置の窓は

他の窓と違って開閉できるようになっているためか

窓下部のフレームが太い。

そして実際に撮影したこの窓も下部が太い!間違いない!

この窓のところで撮影されていたのである!

最終局面で遂に全てが確認できた。


まさか、こんなことが最後の最後で起こるとは・・・



10、宿題

直近では天気が悪いため、後日天気の良い日に

もう一度有楽町へ行ってみたいと思う。

目的はここ。

ここは線路を挟んだ反対側の東京交通会館。

有楽町駅前にある東京交通会館3階の空中庭園。

有楽町イトシアや東京国際フォーラムなど、人気のスポットに囲まれた庭園。

次回、ここから眺める写真を撮影し、完結としたい。


11、宿題完了!

というわけで、天気が少し回復したので、5月ギリギリで有楽町に行ってきた。

どうせならと思い、ついつい新幹線も一緒に撮影。

こういうところが素人。

高羽さん、申し訳ございません!(汗)


東京交通会館

有楽町駅側出入り口

階段を上がっていくと「屋上庭園」に出ることができる。

螺旋階段

ヤグラが建って視界が遮られている。

以前の方が良かったような・・・

パノラマで撮影

最後までお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。

さくらの働いていた「オリエンタル電機」遂に発見!


おしまい。