遂に発見!大物ロケ地 ②

2024年5月投稿

<前回までの内容>

重要大物ロケ地として、これまで10年以上発見できないでいた

さくらの勤める「オリエンタル電機」のロケ地。


そのロケ地が遂に発見されました!

発見までの道のりとその後の展開をご紹介する、シリーズ2回目となります。

4、ロケ地、遂に特定!

ある時、偶然見つけたこの1枚の写真。

白黒写真だが、さくらの後ろに映っていた看板である事に気がついた。

「週刊サンケイ・・・」と読める。

直ぐに見つかると思っていた「サントリー<純生>」看板が、

10年以上見つからなかったため

そもそもこのロケ地は、丸の内じゃないのでは?


そんな疑念まで出てきてしまい、その探索も神田、渋谷、品川など広範囲に広がっていたが

今回の写真の発見で、有楽町付近に絞ることができたのである!

今回見つけた写真を、当時の航空写真に当てはめて確認してみた。

黄色い線が写真に写っていた画角。

赤丸🔴が今回の写真でのカメラ位置。

青丸🔵が今回発見した青い電飾看板の位置。

航空写真では「日劇」や「朝日新聞東京本社」なども見える。

映画で映っていた電飾看板は、どの方角から見えていたのだろう。

それがわかれば映画のロケ地がかなり絞れる。

ヒントを探しにもう一度映画のシーンを確認。

ある事に気がついた。

このシーン、写真ではわかりにくいが、動画をよく見てみると

何やら結構なスピードで左から右に動いている白いものが見える。

同じ動きで続け様にそれも二つ。


これは首都高速を走る車なのではないかと推測。

さくらの位置は変わっていないので

電飾看板の左側に見えていると仮説。

それを踏まえ、もう一度写真を確認。

すると丸で囲った場所の首都高速が見えていた可能性あり!

そして「朝日新聞東京本社」も少し見えている。

航空写真にも印をつけてみる。

1966年航空写真

となると・・・緑の矢印方向(北から南)から映画は撮影されていたはず・・・

かなり絞れてきた!!!

その方角にある候補の建物を赤く色付け

この建物は・・・

有楽町ビルヂング!東京都千代田区有楽町一丁目10番1号

階数:地下5階・地上11階建

着工:1964年7月28日

竣工:1966年5月24日

映画が撮影されたのは1969年。

建物自体はすでにある。

ならば、この建物の中で撮影された可能性大!

次に映画のシーンと同じ方向に合わせて、印をつけてみた。(南北を逆にしてます)

緑が予測した映画のカメラ画角

1975年航空写真

1975年の航空写真では、有楽町ビルの前に既に有楽町電機ビル北館が建っている。


ちなみに有楽町電機ビル北館は着工が 1973年3月1日なので

このビルでの撮影はありえない。

そして今では南館まであるので

間違いなく映画撮影当時とは、窓から見える風景は激変している。


現場で目視による検証はできるかどうか・・・かなり難しいと思われる。


でもここまで判明すると、もう居ても立っても居られず・・・

直接 有楽町に行ってみた!

これが有楽町ビルヂング

さくらの「オリエンタル電気」はどこにあったのだろう・・・

直接行ってみたものの残念ながら有楽町ビルヂングは、昨年閉館となっており

一周回ってみたが、予想通りもうどこからも中には入れなかった。

実は、事前にネットで調べて下記の記事を見つけていた。

三菱地所さんのプレスリリースより

三菱地所さんのプレスリリースより

建物自体はまだ解体されていなかったので、その点は安堵したが、

一縷の望みを賭け、無計画に直接現場にきてはみたものの

やはり中には入れない・・・

やっと「オリエンタル電機」のロケ地が判明したというのに、

既に閉館となっていて中に入れないとは・・・

このままではロケ地の検証ができない・・・

何とかならないものだろうか・・・

モヤモヤとした気持ちになりながら、この時はどうにもならず、諦めてそのまま帰宅したのであった。

数日間色々と考えてみた。


もうダメもとで最後の手段をとる事にした。

そう、三菱地所さんに直接お願いをするという手段。


もう、これしかない。

個人的なお願いではあるが、目的自体は多くの寅さんファンのためでもあるわけだし

それこそ歴史的に残さなければならない案件なわけで。

今自分がやらなければ何も残せない!そもそも誰もしないだろう。


後で後悔するより、やれることは全てチャレンジしたい!


そんなことを思いながら意を決して三菱地所さんに、

無謀にも撮影の許可を頂くために、直接メールを送ったのであった!


普通に考えて、こんな無謀なお願いなんて

まかり通るわけがない。もしこれが実現したら、それこそまさに奇跡!

さあ、果たして一体どうなるのか!!!

奇跡は起きるのか!!!



期待を持たせたまま、さらに次回へと続く