寅と登の再会場所

2017/5/2

「寅と登の再会場所」  男はつらいよ

シリーズ

はつらいよ 望郷篇」




作品の1時間26分過ぎ

ラスト約3分の場面


海沿いのとある駅に降りたつ寅。

そのバックショットから始まる。



アイスを食べながら海岸を歩く寅。 

偶然登と再会することに。 

お互いに再会を喜び合う。 

ラストシーン 

この海岸はロケ地本でも紹介されているので

ご存知の方は多い

場所はJR函館本線「朝里駅」そばの海岸。 

出典:「海の見える駅」





この「朝里(あさり)駅」は

ロケ地として他にも使われている。 

某有名映画の影響で外国人観光客が聖地巡礼として訪れ

その行為に地元の方々はとても迷惑されているという

ニュースを見た。

寅ファンの方々も敷地や線路に入ったり

映画のシーンを真似したりして

地元の方の迷惑になる行為には十分注意致しましょう。




ここのロケ地は「朝里海水浴場」という 

かなり大雑把な感じの紹介くらいなのですが 

「朝里海水浴場」の写真をネットで見る限りでは

「う~ん…なんかちょっと違うかなぁ~」と…




そこで今回は…

寅と登の再会場所を

ピンポイントで確定する!





目印にしたのは登の背景に映る建物。 

屋根の上に煙突らしき突起が目立つ。




これはきっと航空写真でも

見えるはず!

と考え調査。







第5作は1970年制作だが

同じ年の航空写真がないので

まずは1976年の航空写真で探してみる。






調査して直ぐに

煙突らしき影が写っている

屋根発見!

↓1976年航空写真 

↑映画のシーン


家屋の並びもそっくり。


ただ赤点線のところに家がない。

(黄色点線は写真では不明)






そこで今度は1961年と1976年を比較。 

同じ建物が並んでいる!




赤点線枠の所も以前は同じ形の家があった!映画と同じ!!

ここで間違いない!


では登の後ろに映っている

架線のトラスビームはどれか? 

おそらくはコレ! 

(ま~どれも形は同じなんですけどね…)







映画と比較してみる。 

航空写真で比較してみる。 

ここから寅の位置を考えてみる。(黄色星印) 

ピンクの帯は位置合わせ。








確定! 

寅と登の再会場所は

北海道小樽市朝里1丁目5付近



場所は当初の「朝里海水浴場」とは

「朝里駅」を挟んだ全くの反対側だった。 

正しく解明できて良かった。 

おしまい。






この場所へは吉川孝昭さんが実際に行かれています。

ラストシーンも高羽アングルで掲載されています。

「男はつらいよ 覚え書きノート」

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