新吉原・三芝居・弾左衛門
三箇所由緒 全
江戸時代中期、享保年間(八代吉宗将軍、江戸南町奉行 大岡越前)に掲題の三ヶ所の由緒を提出させている。 其奉行所宛由緒書を編纂している。 新吉原については惣名主の又左衛門が先祖甚内が家康の関東入国の頃から傾城業を営み、吉原の変遷と幕府の許認可について報告している。
芝居については中村座の勘三郎、市村座の竹之丞、森田座の勘弥が享保九年に先祖から現在の座に至るまでの経緯を報告している。
弾左衛門については、先祖は頼朝の時代に長吏(えた頭)に任命された事が始めで、家康の関東入国と共に関東のえた頭を拝命していること、実務について述べている。