或一派の徒が史談會は賊を祭るなどの讒誣の悪聲を發つものあるも今に見られよ近く世の公論は是認するところとなり、茲に始めて會が二十餘年の苦操も天下に顕章するに至るや疑いなしと信じます。最近の一例は彼の福岡縣の淵上郁太郎氏の表彰に徴すべし。氏の表彰は同志の関係と私情の嫉念とに依り兎角其功歴を滅却するのみならず反て氏の為めに同情を注ぐものゝ為めに妨障を加へたりとの噂もありましたが、史談會は公正の見地より立て氏の為め功烈表彰の恩典を請願せしに兩公議府は直ちに之を容れられ、政府亦其実證を認めて十一月十五日大演習地にて恩命の數に加はれたるにあらずや、之れ将さに天日照明私ならず證據と申すべきであります。