四月 小丁丑
朔日 曇天
一 昨夜水野和泉守様より御呼び出しにて小幡彦七罷り出で候処、左の通り公用人を以て達せられ候事
松平大膳大夫
對州表糧食井びに援兵等の儀、相達し候に付きては防禦筋行き届き候様致さるべきに付き、これより兵庫表御警衛は御免なられ候、尤もこれまでその方相勤め候御固め場所々々は松平三河守・亀井隠岐守・中川修理大夫へ仰せ付けられ候間、右三家より人数差出す候迄はこれまでの通り相心得在らせらるべくの由
右に付き、筑前殿へ御用状遣わし候、御国へも飛脚差立て候事
一 若殿様明日五ツ時の御供揃えにて鷹司様その外へ御勤めなられ御打ち仕舞、河原町御屋敷へ御出でなられ候段、大和弥八郎より申し越し候事
一 廣岡久右衛門より定例の通り、晒布一疋家老用人へ金巾木綿一反ずつ、□池市兵衛より扇子拾本入り一箱台付、□池金三郎より同断、加嶋屋七郎兵衛より同五本入一箱台付、加嶋屋万七より同断、大坂より北條瀬兵衛・佐久間佐兵衛より佐伯驟八郎迄手紙を以て差し贈り候事