投稿日: Feb 25, 2015 4:1:20 AM
Koudenburg, N., Postmes, T., & Gordijn, E. H. (2011).
If They Were to Vote, They Would Vote for Us
Psychological Science, 22, 1506–1510. DOI: 10.1177/0956797611420164
ヘッドライン:「みんな投票していたら、もっと票を獲得できただろう。」と思う。
【要約】 本研究は、2つのフィールド調査で、投票者が投票しなかった人の間で、投票先の政党への支持を過大評価するかどうかを検討した。研究1では、投票者はこれから行われる選挙での支持する政党の得票率を推測し、この得票率が投票に行かなかった人も含めた場合で推定させたときに増加した。研究2では、選挙結果の世論調査に基づいた予測を見せることによって、この支持の現状を顕在的に知覚していた場合でも、支持政党の得票率を過大評価した。さらに研究2では、特定の政党の投票への関与が、過大評価の程度を予測することを明らかにした。本研究の結果は、高く関与した投票者が、特に投票していない人を含めた時に予測した政党の得票率を反映する傾向を示唆した。社会的投射(social projection)と社会的アイデンティティに基づいた研究への示唆を考察した。
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