2014年度既読文献まとめ

投稿日: Mar 30, 2015 1:53:28 AM

1.仲間の意見への同調は3日しか続かない(12/1発表)

Huang, Y., Kendrick, K. M., and Yu, R. (2014). Conformity to the Opinions of Other People Lasts for No More Than 3 Days.

Psychological Science, 25, 1388–1393. DOI: 10.1177/0956797614532104

コメント:時間経過によって2つの理論を切り分けるという序論の流れも面白かったですし,顔の魅力度評定のような単純なものであっても,一時的なものではなく,その効果が数日続くという結果も面白かったです。

2.ソースの信憑性が高さは確信度に影響し,その結果,態度変容を促進もしくは抑制する(10/20発表)

Tormala, Z. L., Briñol, P., & Petty, R. E. (2006). When credibility attacks: The reverse impact of source credibility on persuasion.

Journal of Experimental Social Psychology, 42, 684–691. doi:10.1016/j.jesp.2005.10.005

コメント:新しい説得の理論として,とくに説得における確信度の位置づけが勉強になりました。

3.携帯電話が目の前にあるだけで、関係形成が阻害される(4/28発表)

Przybylski, A. K., & Weinstein, N. (2013). Can you connect with me now? How thepresence of mobile communication technology influences face-to-faceconversation quality.

Journal of Social and Personal Relationships , 30(3), 237-246.

コメント:“携帯電話はコミュニケーションツールなのに,目の前のコミュニケーションを阻害する”という最後の締めくくりがツボでランクインしました。

☆今見返すと,前半の既読論文のジャンルがかなりブレていて,説得の新しい論文をあまり追えてなかったと反省しています。また,今年度は内容を理解することにいっぱいいっぱいだったので,来年度は序論から方法の流れを重視して,いろんな見方ができるように頑張りたいです。