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投稿日: Jun 17, 2015 5:11:12 AM

Clark, J. K. & Evans, A. T. (2014).

Source Credibility and Persuasion: The Role of Message Position in Self-Validation

Personality and Social Psychology Bulletin, 40(8), 1024–1036. DOI: 10.1177/0146167214534733

ヘッドライン:事前態度がネガティブだと,情報の信憑性が低い方が,確信度が高い。

【要約】 信頼性の高い送り手は,情報源が信頼できない時よりも,確信度を高め,受け手の思考(たとえば自己妥当性)に基づいた態度を引き起こすことが示されている。しかしながら,情報源の信頼性は,事前態度に基づいて,思考の確信度と説得に異なる効果を持つ可能性がある。メッセージに対して同意できる時,情報が信頼できることは,受け手がこれまでの視点を確証する(促進する)ように動機づけられるので,自己妥当性を高める。これに対し,メッセージに対して反対の態度を持つとき,受け手は自身の意見を守り,その情報が不当であることを証明しようとするように動機づけられる可能性がある。この文脈に基づくと,送り手の情報の信憑性がむしろ欠けているときに,自己妥当性がより高まる可能性がある。メッセージに対して反対の態度を持ち,論拠が弱い場合に,情報の信憑性が低いと自己妥当性が高まり(研究1と2),これは,防衛動機が高い時に生じることを示した(研究2)。先行研究と一致して,メッセージに対して同意的な時,論拠が強い場合に,強化動機が高い人で,自己妥当性が高くなることが示された。