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投稿日: Jul 24, 2014 1:23:0 AM

Todd, A. R., Hanko, K., Galinsky, A. D., and Mussweiler T. (2011)

When Focusing on Differences Leads to Similar Perspectives

Psychological Science, 22, 134–141.

ヘッドライン:違いを考えることは、自分本位の知覚を防ぐという方法で他視点取得を促進させる。

【要約】本研究はマインドセット(物の考え方)と自己と他者の違いの焦点を認める文脈が他視点取得の知覚的概念的な形を促進するのかどうかを検討しました。この仮説を支持して、差異のマインドセットの直接的なプライミングが知覚者をより自発的に他者の視覚的知覚をさせること(実験1)、さらに、知覚者を他者への特化された自身の知識を過剰に帰属することを減らす傾向にあることを示した(実験2と3)。集団間の接触が典型的に異なるマインドセットを呼び起こすとすると、本研究ではそのような文脈が自身の知覚から外側へ踏み出す知覚を助けるかもしれないという可能性も検証した。予測通り、内集団のターゲットよりも外集団のターゲットについてメンタライズした時、知識の呪い(?) がより少なくなり(実験4)、最少集団のメンバーが自身の集団とは異なる相互作用の相手とより効果的にコミュニケーションを行った(実験5)。全体的に、自己と他者の違いを認めることは、知覚者に自身の知覚の制限を超えて物事を見ることをさせ、それによって他者の人々の心を直観する有効なルートを提供する。