2015/03/16

投稿日: Mar 18, 2015 5:3:29 AM

Erb, H. –P., Hilton, D. J., Bohner, G., Roffey, L. (2015).

The minority decision — A risky choice

Journal of Experimental Social Psychology, 57, 43–50.

ヘッドライン:少数派の意見はリスクが高いとみなされる

【要約】 対象が珍しいものであれば,その対象はより極端に評価される。少数派の立場は意見の一致が低い(数人しか同意する人がいない)ので,その意見は,正しければより多くのものを得られると関連付けられるだけでなく,間違っていればより大きな損失がでることとも関連付けられる。研究1は,参加者は少数派の意見を多数派の意見よりもリスクが高いと判断することが示された。さらに,研究2は,この効果は潜在的な金銭の損得とは独立したものであることが示された。研究3では,この効果は,少数派が多数派よりもリスクが高いと判断される社会的態度に一般化された。これらの示唆は,評価の極端さ,リスクテイキング,多数派・少数派の研究について議論する。