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投稿日: May 26, 2014 1:41:44 PM

Not Lack ofAbility but More Choice: Individual and Gender Differences in Choice of Careersin Science, Technology, Engineering, and Mathematics.

Ming-Te Wang, Jacquelynne S. Eccles and Sarah Kenny(2013)

Psychological Science, 24(5) 770–775.

ヘッドライン:理系職に女性が少ないのは、能力がないのではなく、自分がなれる可能性のある職業の選択肢が多いから。

【要約】男性よりも女性の方が、科学、技術、工学、数学(STEM;理系分野)やそれ以外の分野においても職業の選択が拡大した結果、数学能力や言語能力における性差のパターンが生じている。本研究では、12年生(高校3年生)における高い数学能力と高い言語能力を持った人の方が、高い数学能力を持ち、適度な言語能力を持った人よりも、STEMの職業をより多く選択する傾向にあるのか、あるいは少ない傾向にあるのかどうかを調べた。1490名の被験者は2派の全国的縦断的研究に参加した。第1波は被験者が12年生(高3)の時で、第2波は33歳の時である。数学能力は高いが言語能力は普通の人よりも数学能力も言語能力も高い人の方が、あまりSTEMの職業を続けないことが明らかになった。注目すべき発見は、数学能力も言語能力も高い集団には、男性よりも女性の方が多かったことである。