2015/04/06

投稿日: Apr 06, 2015 6:15:59 AM

Savary, J., Kleiman, T., Hassin, R. R., & Dhar, R. (2015).

Positive Consequences of Conflict on Decision Making: When a Conflict Mindset Facilitates Choice

Journal of Experimental Psychology: General, 144, 1-6.

ヘッドライン:前もった葛藤状態によって,目の前の葛藤に対して今解決するようになる。

【要約】 葛藤は嫌悪であり,選択を先延ばしにすることが多くの研究が示している。一方で,本研究は葛藤が役に立つことを提案する。特に,無意識的な目標葛藤に曝すことは,ネガティブな影響やストレスといった関連コストを生じさせずに,情報のシステマティック処理を促進させるマインドセット(認知的手続きのセット)を活性化する。葛藤のマインドセットでは,人は妥協できるようになり,選択の葛藤を解消しようとする。本研究は,4つの実験でこの仮説を検討し,選択をする前の目標葛藤のプライミングが,プライミングされた葛藤に関係のない課題で“どちらか選択する”ようになることを示した。さらに本研究は,葛藤のマインドセットにある人は,情報をよりシステマティックに選択する処理をするため,どちらかを選択するようになることを説明し,本研究の結果へのいくつかの代わりになる説明を排除した。