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投稿日: Mar 09, 2016 1:19:17 AM

Rahinel, R., Amaral, N. B., Clarkson, J. J., & Kay, A. C. (2016).

On incidental catalysts of elaboration: Reminders of environmental structure promote effortful thought.

Journal of Experimental Social Psychology, 64, 1-7.

ヘッドライン:環境に付随的に含まれる構造の情報が熟慮の程度を増加させる。

【要約】 日々の生活の中で,認知的熟慮が結果を大きく揺さぶる出来事は多々ある一方で,熟慮に影響する文脈的要因の理解は,焦点評価,判断,決定と関連があるものに限定されてきた。本研究では,より基本的な環境に付随的する特徴,すなわち構造が個人の熟慮に影響を及ぼす程度について検討する。3つの研究では,構造を付随的に思い出させるものが熟慮を増加させ(研究1),これによって増えた熟慮の程度が自身の選択における確信度に影響し(実験2),同様に選択傾向にも影響する(実験3)ことを示した。本研究の発見は,熟慮を促すという,構造の役割に関する新しい洞察を提供し,構造を探索することで熟慮が促されるため,判断や決定を考慮する際に構造を探索することが部分的に機能する可能性を示した。