2015/04/13

投稿日: Apr 14, 2015 9:58:40 AM

Reich, T., & Tormala, Z. L. (2013).

When contradictions foster persuasion: An attributional perspective

Journal of Experimental Social Psychology, 49, 426-439.

ヘッドライン:信憑性が高い時,矛盾が説得力を増す。

【要約】 常識的にも,先行研究からも,矛盾する主張は説得力が弱いといわれる。この見解とは対照的に,本研究は特定の状況下の矛盾は,説得を促進させること(矛盾効果)を提案する。一連の実験を通して,本研究はこの矛盾効果への証拠を示し,そのメカニズムと限界を明らかにする。特に本研究は,なぜ矛盾が生じたかについて理解するために,人は帰属のプロセスを引き起こすことを示す。論拠が強い時,その主張が好ましい方へ帰属され,その結果説得力を増加させる。論拠が弱い時は,好ましくない方へ帰属され,矛盾効果は弱まったり,反対の結果になる。さらに,帰属の観点と一致して,本研究は情報源が1つである時と情報源の信頼性が高い時にのみ,矛盾が説得力を増す。