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投稿日: Oct 06, 2015 1:48:5 AM

Xu, A. J., Schwarz, N., & Wyer, R. S. (2015)

Hunger promotes acquisition of nonfood objects

Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 112(9), 2688–2692.

doi: 10.1073/pnas.1417712112

ヘッドライン:お腹が減っている時に買い物に行くと、たくさん買ってしまうぞ!

【要約】 飢えは、人に「食べ物を見つけて、採る」というように、食べ物を消費させる行動をとるように動機づける。本研究は、この「採る」という要素が食べ物以外でも生じるのか、すなわち、飢えている人は、自身の飢えを満たすために、食べ物でないものであってもたくさん獲得しようとするのかについて検討した。5つの研究(実験室実験とフィールド実験)は、飢えが「獲得」に関連した概念へのアクセシビリティを高め、食べ物だけでなく食べ物でないものまでも、よりたくさん得ようとする意図が増えることを示した。さらに、人は飢えている時、自由に持ち帰れる場合でも、お金を支払わなくてはいけない場合でも、人はこの意図に基づき行動し、食べ物ではない物(たとえば、バインダークリップ)をよりたくさん獲得していた。しかしながら、飢えは食べ物ではない物への好ましさへは影響しなかった。基本的な生物学的な動機が、その動機を満たすことができない実質上無関係な行動へも影響すると本研究は結論付ける。飢えが獲得動機関連の概念と行動へのアクセシビリティを高めるために、このようなことが起きると考えられ、適用できる状況下での決定に影響するのであろう。