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投稿日: Jul 29, 2015 5:0:52 AM

Chen, F. S., Minson, J. A. Schöne, M. & Heinrichs, M. (2013).

In the Eye of the Beholder: Eye Contact Increases Resistance to Persuasion.

Psychological Science, 24(11), 2254—2261.

ヘッドライン: 説得者の目をじっと見つめると、説得されにくくなる。

【要約】 一般的にアイコンタクトは説得を成功させやすくなると考えられており、先行研究でも聞き手をじっと見つめる話し手のほうが、より説得力があると知覚されることを示している。これとは反対に、本研究では、説得的コミュニケーション中の聞き手と話し手間のアイコンタクトが多い方が唱導された方向への態度変容が小さくなると予測する。研究1では、参加者は政治社会問題に対する様々な見解を表明する話者のビデオを自由に見た。話者の目を見ることは、話者の唱導方向への態度変容をより小さくすることと関連した。研究2では、参加者の自身の態度と逆に議論を示している話者の“目”か“口”を見るように指示した。意図的に見つめる場所の操作をおこなった場合でも、口元を見つめる時よりも目を見つめている時のほうが説得されにくいことが示された。これらの発見は、アイコンタクトを増やすことへの努力が、説得の文脈によっては逆効果になることを示す。

☆WIREDにこの論文の紹介記事がありました【リンク】。