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投稿日: Oct 21, 2015 7:14:45 AM
Minozzi, W., Neblo, M. A., Esterling, K. M., & Lazer, D. M. J. (2015)
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 112(13), 3937–3942.
doi: 10.1073/pnas.1418188112
ヘッドライン:政治指導者からの直接的な説得は、議論した問題への態度変容を促進し、その政治家の資質、投票意図を高める。
【要約】 社会科学者は政治指導者の行動と世論の関係について長年研究を行ってきた。しかしながら、驚くほどに指導者による直接的な説得についての証拠がほとんどない。そこで本研究は、政治的指導者が有権者へ直接説得を行うことについて、3つの側面について検討をした。その3つの側面は、政策に関する実質的な態度、指導者の資質に関する態度、それに伴う投票行動である。本研究は現職の政治家と直接交流することの因果効果を検証するために、2つのフィールド実験を行った。その際、ランダムに統制条件と参加条件に割り当てた。本研究は2006年と2008年時の議員との20のオンラインのタウンミーティングを用いた。研究1では下院の議員による19の小さな会議(平均参加人数20人)で検討をした。実験2では、大規模のオンラインのタウンホールセミナーで検討した(175名参加)。2つの実験から、3つの説得の側面の有意な実質的に重要な因果効果が示されたが、セッションで議論が行われなかった話題についての効果はなかった。