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投稿日: Feb 09, 2015 6:31:26 AM

Dover, T. L., Major, B., Kunstman, J.W., & Sawyer, P. J. (2015).

Does unfairness feel different if it can be linked to group membership? Cognitive, affective, behavioral and physiological implications of discrimination and unfairness

Journal of Experimental Social Psychology, 56, 96–103. doi:10.1016/j.jesp.2014.09.003

ヘッドライン:世の中は不公平だと思っているラテン系アメリカ人は,白人から受けた不当な扱いに対してイライラするけれど,心臓血管反応的なパターンとしては適応的。

【要約】 本研究は,不公平な扱いが,集団ベースかどうかによって,帰属,感情,行動,心臓血管系の反応に違いを引き起こすかどうかを検討する。ラテン系アメリカ人と白人の男性(N = 209)は,内集団成員もしくは外集団成員から公平or不公平な扱いを受けた。予測通り,集団間の文脈において人種差別の帰属は不公平な扱いによって拡大した。さらに,集団間の文脈における不当な扱いの間,PWE(プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神)を支持しないラテン系アメリカ人は,PWEを支持するラテン系アメリカ人や白人と比較して,より怒りを示し,より差別的帰属をし,違反者をより強く罰した。不当な扱いに対する心臓血管系の反応は,人種によって違いはなかった。集団間の文脈での不公平は,PWEが低い(vs 高い)時に,脅威が少なく,より挑戦的なパターンであった。これらの結果は,不公平な扱い(差別)に対して反応し,差別として扱いを認識し,怒り感情を示す低い地位の集団成員が,そうでない人よりも心臓血管的により適応的であることを示す。この点について,考察を行った。