2015/02/16

投稿日: Feb 20, 2015 7:0:36 AM

Mojzisch, A., Schulz-Hardt, S., Kerschreiter, R., & Frey, D. (2008).

Combined Effects of Knowledge About Others’ Opinions and Anticipation of Group Discussion on Confirmatory Information Search

Small Group Research, 39, 203—223.

ヘッドライン:少数派はこれから相互作用があるかないかで情報取集の偏り方が変わる。

【要約】 情報探索プロセスは,情報を求める人自身の意見のほうを好んで偏る(確証バイアス)という決定的証拠がある。他者の意見についての知識がどのようにこの確証的情報探索に影響を及ぼすかについてはあまり知られていない。本研究は,他者の意見と集団相互作用の予告についてフィードバックを操作した。予測通り,他者の意見についての知識が確証的情報探索に及ぼす効果は,参加者が他者との相互作用を予告されたかどうかが影響した。特に,集団相互作用を予告された少数派の成員は強い確証バイアスを示し,その一方で相互作用を予告されなかった少数派の参加者は自身の意見と反対の情報を圧倒的に探していた。相互作用を予告されなかった集団において,他者の意見についての知識が確証的情報探索に及ぼす影響は,決定の正しさについての確信度が媒介していた。不均一状態の優先傾向が集団における確証的情報探索の効果のバイアスを減らすことについての考察を行った。