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投稿日: Apr 20, 2015 11:20:1 AM

Worthy, D. A., Gorlick, M. A., Pacheco, J. L., Schnyer, D. M., & Maddox, W. T. (2011)

With Age Comes Wisdom: Decision Making in Younger and Older Adults

Psychological Science, 22, 1375–1380.

ヘッドライン:高齢者は若者より,法則を見出して意思決定をするのに長けている。

【要約】 2つの実験で,若者と高齢者は,手に入れることができる報酬の価値が,直前の選択に依存or独立した意思決定課題を行った。選択独立課題は,各試行で最も高い報酬がもらえる選択肢の学習し,利用することを求められた。この課題では,各選択肢の予測される報酬の安定性が参加者によって行われた事前の選択によって影響されるものではなかった。選択依存課題は,各選択肢がこの後の2つの選択肢の報酬にどの程度影響するかを学習し,知識に基づいたベストな決定が必要であった。若者は,報酬が独立していた時のほうが意思決定のパフォーマンスが良かった一方で,高齢者は報酬が選択に依存する時のほうが意思決定のパフォーマンスが良かった。これらの結果は,若者と高齢者の意思決定の状況へのアプローチの方法が基本的に異なることを示している。本研究は,著名な意思決定理論の結果を議論し,年を取ることに関連した神経生物学的,行動的変化に基づいた説明の可能性を示す。