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投稿日: Jul 24, 2014 1:25:38 AM

Packer, D. J. (2009).

Avoiding Groupthink. Whereas Weakly Identified Members Remain Silent, Strongly Identified Members Dissent About Collective Problems.

Psychological Science, 20, 546-548.

ヘッドライン:集団にとって不利益だという強い思いが反対意見を言わす。

【要約】集団で悲劇的な結論に至らないようにするためには、反対の意見を言うことが重要である。しかし、反対意見を言うのは社会的コストがかかるので、他者が自分の意見に同意してくれると思うかどうかに関係なく、沈黙を続けてしまうことが多い。本研究は、集団への同一視の強さ、集団に害があると認知の程度(個人的な意見)、他者が自分の意見に同意してくれるかどうかが、公的懸念に影響するかどうかを検討した。その結果、同一視の程度が高い人において、個人的懸念が高い場合、他者が同意してくれるかどうかに関係なく、公的な懸念が高まっていた。これらの結果は、集団への同一視の強さは悲観的な説明だけでなく、楽観的な説明もできることを示唆する。