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投稿日: Jun 16, 2015 6:35:23 AM

Hafner, R. J., White, M. P., & Handley, S. J. (2012).

Spoilt for choice: The role of counterfactual thinking in the excess choice and reversibility paradoxes

Journal of Experimental Social Psychology, 48, 28-36.

ヘッドライン:「あっちにしておけばよかった」という思考が自分の選んだことに対する満足感を低くする。

【要約】 一般的に考えているのとは反対に,選択肢の多さと最初に選んだものを変えることができることは,時に選択者の満足度を減少させることと関連する。本研究は2つの研究で,これらのパラドックスを説明するために,反実思考の役割を検討した。研究1では参加者は6つか,24つ(たぶん22)の選択肢からスケッチ道具を選び,研究2では2回目では選択肢を変えることができるかどうかを操作し,検討した。スケッチ課題の後,反実思考の利用性の操作として,認知負荷の高低を設定し,負荷をかけた状態で参加者は自身が選んだ道具に対する満足度を評価した。研究1では,認知負荷が低い場合では選択肢が限られている方(選択肢が6つの時)が満足度は高かった。この効果は反実思考の数によって媒介されていた。しかし,認知負荷が高い条件では,選択肢が多い方が満足感が高かった。研究2では,負荷が低い状況で可逆性がある時に反実思考の数が増加し,明示的満足感における予測された可逆性の影響が反実思考の数によって部分的に媒介されていた。これらのパラドックスの理論的理解の示唆を議論する。