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投稿日: Jun 29, 2015 9:6:46 AM

Tam, K-P. (2015).

Are anthropomorphic persuasive appeals effective? The role of the recipient’s motivations

British Journal of Social Psychology, 54, 187–200. DOI:10.1111/bjso.12076

ヘッドライン: 環境保全について,支配動機や愛着不安が高い人には擬人法を用いた説得が効果的。

【要約】 擬人法説得は一般的である。しかしながら,その効果はよく検討されていない。本研究は説得の題材として環境問題を扱い,2つの実験でこの効果について検討した。擬人法説得は,そうでない説得と比較して,より大きな環境保護行動への動機と,強いエフェクタンス動機や強い社会的つながりをもつ受け手にのみ,より好ましい反応を引き起こすことを示した。エフェクタンス動機が弱い受け手では,擬人法説得は逆効果であった。これらの結果は,動機づけや説得の研究を拡大し,擬人法の動機的基礎への証拠を加えた。さらに近年のいくつかの研究を加えると,本研究の結果は環境保全活動についての自然の擬人化の意味を強調し,環境問題の説得の実用へいくつか提案をする。