I, We, and the Effects of Others on Me: How Self-Construal Level Moderates Social Comparison Effects

投稿日: Feb 29, 2016 2:15:51 AM

Stapel, D. A. & Koomen, W. (2001).

I, We, and the Effects of Others on Me: How Self-Construal Level Moderates Social Comparison Effects.

Journal of Personality and Social Psychology, 80(5), 766-781.

ヘッドライン:自己概念の活性が,同化か対比を決定づける。

【要約】 本研究では5つの実験で自己活性が社会的比較の発生とその方向性に及ぼす影響について検討する。本研究では自己評価的比較の効果は,自己と関連した認知が認知的アクセシビリティが高い時に生じやすいことを示した。自己概念(“I”)にアクセスしやすい時には対比し,社会的概念(“we”)が活性化した時には同化した。これらの自己概念の活性が及ぼす効果は,自己と社会的自己のアクセシビリティがしばしば関連するという自己と関連しない情報の処理が及ぼす影響(たとえば,差異と統合のマインドセット)に類似している。しかしながら,自己概念の活性は自己享受の社会的比較を引き出す一方で,自己と無関連な処理形式の活性は非自己享受の社会的比較の効果の結果となった。これらの結果は社会的比較の根底にある社会的認知プロセスの理解に貢献するだろう。