Post date: Mar 14, 2014 5:05:25 AM
WindowsXPマシンを廃棄したいのだけれど、HDDのデータを消すのはどうすればよいかという質問を複数の方に頂いたので簡単に書いておきます。
まず、通常は完全に削除するためのソフトを購入して利用します。あるいは、HDDを取り出してドリルやバールのようなもので物理的に破壊します。
お金もかかるし、怪我をするかもしれません。というわけで、前回のUSBメモリ起動の Live Linux の勉強を活かしてみることにします。
■ UNETBootinによるLINUX起動USBメモリの作成。
前回の記事を参考にLinuxを起動できるUSBメモリを作成します。
今回は、XPマシンで利用することも考えて、とても軽くてサクサク動くBodhi Linuxをつかって作成してみます。
英語版でよければ、DistroWatchなどで簡単にダウンロードできます。日本語版が必要ならLiveCDの部屋で、自作の日本語版を公開されておられるので、使わせていただきましょう。
(ただし、ターミナル上で場合によっては文字化けをするので、設定が必要な場合があります。)
要は軽くて使いやすいLinux起動USBメモリを作成するということです。
■ USBメモリから起動したら
ターミナル(端末)を開きます。
Bodhiならデスクトップをクリックしてapplication→system→Terminology (英語版の場合)です。
ターミナルからコマンドを入力します。
sudo shred -n 3 -v /dev/sda
shred はデータを完全削除するプログラム。
-n 3 は3回上書きをするということ。3回で心配なら もっと増やすか -z とすれば25回上書きの上Nullで上書き(まあ、数を大きくすると1日近くかかる場合もあるかもしれません。)
-v は進捗状況の報告。
/dev/sda はUSBブートしたのなら、大抵は最初のSATA HDDドライブ。つまりWindowsXPが入っているドライブの場合が多いです。この辺がわからない場合はこの方法にトライしないことですね。
こんな感じで、ゆっくり待っていると(何十分か何時間か置いておくと)、HDDの中身を全部消して、0、1ランダムな状態で書き換えてくれます。
shredはファイル単体を消去したり、ディレクトリ内を消去したりいろいろできるので、詳しくはGoogle先生にお聞きいただくか、ターミナルから man shred と打ち込んで簡易マニュアルを参照してください。
【ご注意】この方法は絶対にデータが取り出せないというものではないので覚えておきましょう。かなりのレベルで読めなくなるというものですが、相当な機材と手間とお金をかければ読み取れることがあるそうです。
まぁしかし、個人レベルではまず無理なのでこれで良しとしましょう。
【追加事項】
この作業に向いているUSBで起動できるその他のLive Linux
・DSL(USBメモリが256MBでもOK)
UNETBootinのディストリビューションで、Damn Small Linuxを選択、バージョンを選択で Latest Liveを選択して簡単に作成可能
・Gparted Live CD(512MBでOK)
Dstrowatchから isoファイルをダウンロードして前回勉強したつくり方で作成。
それにしても、WindowsXPのマシンを【廃棄】するのはとてももったいない気がしますので、ぜひLinuxなんかで利用してもらいたいところではあります。
【追記事項】
上記の方法は既に何回か前に皆さんが作ったClonezilla USB起動メモリでも実行することができます。
1)Clonezilla Liveを起動します。
2)Choose Languageメニューで、日本語を選びます。
3)キーマップ処理のポリシーで、完全なリストからキーマップを選択
4)半分より少し下にスクロールして、pc/querty/Japanese/Standard/Standard を選択。
5)コマンドラインプロンプトに移行します。を選択。
6)CMD コマンドラインプロンプトに移行します。
7)sudo shred -n 3 -v でshredを実行します。
なお、パソコンを終了するコマンドは sudo shutdown -h now です。